精神科医も驚嘆!菅の詐欺師適性…染み付いた“汚い”生き上手

2011.06.07


計算ずくの菅直人首相【拡大】

 ペテン師とお坊ちゃん、勝負は最初から見えていた?! 退陣時期をめぐり、激しい応酬を繰り広げた菅直人首相(64)と鳩山由紀夫前首相(64)。その“心理戦”の背景を精神科医が分析した。

 二枚舌、三枚舌は政治家の得意技とはいえ、菅首相のそれは、ペテンと呼ばれても仕方ないほど狡猾。その強心臓ぶりを高く“評価”するのは、精神科医の日向野春総・ヒガノクリニック院長だ。

 「彼は普通のサラリーマン家庭で育ち、学生運動から市民運動に入った“たたき上げ”。『言った、言わない』『良い悪い』『敵味方』の使い分けは、身に染みついた習性のようなものです。団塊世代の中でも“生き上手”なほうで、自分自身もその精神的タフさを分かっている。すべての言動や行動は、計算ずくといってよいでしょう」

 それだけに、相手がお坊ちゃん育ちの鳩山氏では、「残念ながら役者が違った」という。

 「菅さんのようなタイプを相手に、『言った、言わない』の争いは絶対に通用しない。一寸先は闇という政治の世界に生きていながら、鳩山さんはそのことが分からなかった。その時点で、すでに勝負は付いていたと言えます。生まれたときから人生を保障されてきたお坊ちゃんは、何かにつけて依存体質が強い。今回も鳩山さんは、ありもしない菅さんの“誠意”に依存して、詰めの甘さを露呈したのです」

 精神科医の和田秀樹氏も、菅首相のしたたかさに舌を巻く。

 「あくまで推測ですが、菅さんは鳩山さんの顔を見た瞬間、勝利を確信したのではないでしょうか。不信任案の票読みは微妙でしたし、鳩山さん自身は、可決はしたいが解散総選挙は避けたいという思いだった。その心理状態は、すべて菅さんに見透かされていたと思われます。辞めると言ってくれただけで十分と思った鳩山さんより、一枚も二枚も上手だったということです。プライドの高い菅さんにとって、絶対に避けたかったのは『辞めさせられる』こと。結果的に菅さんは、鳩山さんを利用することで心理戦に完勝したといっていいでしょう」

 この強心臓としたたかさを外交や被災者支援に生かせれば、名宰相だったのだが…。

 

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