福島県は3日、いわき市沖の海底の土から通常の約2000倍を超える放射性セシウムを検出したと発表した。県は「海産物へ海水や餌を通じて蓄積される恐れがある。魚介類のモニタリング結果を注視していきたい」としている。
調査は5月26日に同市の四倉、江名、勿来(なこそ)沖0・5~5キロの9地点で土を採取。同海域の過去の調査では、セシウム濃度が土壌1キログラム当たり4ベクレル程度が最高だったが、四倉沖1・7キロ地点で9271ベクレルを検出した。他の地点でも486~6003ベクレルと100倍以上の値を検出した。【関雄輔】
毎日新聞 2011年6月4日 東京朝刊