立場の違う福津市民が、ざっくばらんに語り合う第1回「対話の場トライアングル」が28日、市健康福祉総合センターであった。見学者約30人を前に、中学生15人と新人市議7人が本音をぶつけ合い「発言する人、しない人の報酬は同じなのか」などの質問にたじたじの市議もいた。
主催は、市民公募の8人とアドバイザー2人でつくる市共働推進会議(小西一功会長)。市民と行政が一緒になって住みよいまちづくりの方策を探るのが目的。昨年1月の発足後、ワークショップなどを開き、準備をしてきた。
五つのテーブルに中学生3人ずつと市議、スタッフが分かれて座った。中学生たちは市議の印象について「話し合いばかりしている」「どんな仕事をしているか、よく分からない」などと発言。市議たちは「予算が正しく執行されているかどうかを監視している」などと丁寧に説明した。
また、中学生たちは「交通の便が悪い」「書店や公園が少なく、ちょっと田舎過ぎる」「自由に遊ぶことができる体育館がない」「夏場は教室にクーラーがほしい」など、日ごろ思っていることを率直に話していた。
3年の男子生徒(14)は「市議には良い印象を持っていなかったが、市のために頑張っていることが分かった」、3年の女子生徒(15)は「大人が意見をしっかり聞いてくれてうれしかった」と満足した様子だった。【中原剛】
〔福岡都市圏版〕
毎日新聞 2011年5月30日 地方版