(KDL-55HX820とサウンドバースタンドSU-B551Sの組み合わせです)
今年7月についにテレビの地上波が完全デジタル化する。まだテレビの地デジ化が済んでいないという人は、そろそろどんなテレビを購入したらいいのかアセり始める頃ではないだろうか? 「でもせっかく買うなら、長く使えるいいテレビが欲しい。」そんなテレビの画質や機能にこだわる方にこそ見てほしいのが、ソニーの〈ブラビア〉シリーズである。特に今年の〈ブラビア〉はいろんな意味で大きく進化している。ソニーが得意とする「4倍速」で動画のキレがいいのはもちろんだが、今後必ず一般化すると思われる「インターネットテレビ」としての機能を、他社に先駆けて充実させてきているのだ。これだけの画質と機能を持った未来的な液晶テレビはほかにはない。ぜひこの記事を読んで、その魅力を存分に感じてほしい。
- ソニーの4倍速技術は、通常秒間60コマの映像の間に、3コマの新たな映像(前後のコマの動きから生成)を差し込むことで、映像をなめらかに見せる技術だ。結果として秒間240コマのなめらかな動きになるので、特に動きの速い映像などでは、液晶特有の残像感をなくしてくれる。ソニーが得意とする高画質技術だ
液晶テレビにとってもっとも大事なのは、言うまでもなく「画質」だ。ただ「画質」とひとくちに言ってもいろいろある。色の再現性、コントラストの高さ、動きのなめらかさ。これらの要素を総合して画質のよさが決まってくるのだが、なかでも、ソニーの〈ブラビア〉が得意とするのは、動きの速い映像でもなめらかに表現できる「4倍速技術」だ。他社の液晶テレビでは「2倍速+α」という製品が多い中、ソニーの〈ブラビア〉は4倍速にバックライト制御技術を組み合わせて、くっきりさを8倍速相当(HX920シリーズは16倍速相当)まで引き上げることに成功。スポーツやアニメ、アクション映画など、動きの速い映像をよりクッキリ表示できる。「液晶テレビは速い動きに弱い」というのはよく言われることだが、4倍速技術を搭載するソニーの〈ブラビア〉に関して言えば、この表現は当てはまらない。実際に見てみればわかるが、他社よりもワンランク上のなめらかで上質な画質を誰でも感じられるはずだ。
- (KDL-55HX820と
サウンドバースタンドSU-B551Sの組み合わせです) - リビングの中でもかなり存在感のある大型テレビだけに、デザインは重要な要素だ。その点、新型〈ブラビア〉は、ソニーならではの美しいボディデザインで、非常にスリムな形状も特徴。電源をオフにしたときでも、立派なインテリアとして際立たせてくれる
- 今回登場した「X-Reality PRO」は、これまでの超解像技術とは異なり、前後の複数枚の映像(コマ)から、美しいハイビジョン映像を実現するためにシーンを自動解析する「複数枚超解像」を採用。
- 画素ごとに解析された画像を元に、数千種類登録された画像データベースを参照。適切なパターンを選択し、高精細な画像に置き換える「データベース型」を採用。「複数枚超解像」とあわせて、よりきめの細かい美しい補正を可能としている
〈ブラビア〉のラインアップでもフラッグシップシリーズに当たる「HX920/HX820/HX720シリーズ」には、新しい映像エンジンの「X-Reality PRO」が搭載されている。〈ブラビア〉シリーズの映像エンジンは2011年から一新して「X-Reality」が採用され、高画質化が図られてきたが、今回登場した「X-Reality PRO」には、そのさらに上を行く超解像技術が搭載されている。これまでの超解像技術は、ある1枚の映像を解析して適切な補正などを行う「1枚超解像」だった。しかし、新開発の「X-Reality PRO」は、前後複数枚のコマから映像を解析する「複数枚超解像」を採用しており、よりきめ細かい映像補正が可能になっている。さらに、この「複数枚超解像」をスムーズに行うため、映像ソースの種類に合わせた数千という画像のパターンをデータベース化。このデータベースを瞬間的に参照しながら、映像を最適化していくので、よりリアルで正確な超解像の効果が得られるのである。新型〈ブラビア〉シリーズは、画質面でも他社の一歩先を行く、すぐれた性能を実現しているのだ。
さらにこの超解像技術は、地デジなどのテレビ映像だけでなく、解像度の粗いインターネット動画や、DVD、ブルーレイなどの映像にも、映像それぞれの特性に合わせたデータベースを適用、高精細な映像に置き換えができる。以下でも解説するように、今回の新型〈ブラビア〉は、「YouTube™」をはじめとするさまざまなインターネット動画サービスに対応しており、「インターネットテレビ」としての新たな楽しみ方を提案しているが、こうしたインターネット動画をはじめとした、あらゆる映像を美しく再現してくれる。このことも「X-Reality PRO」の特徴となっているのだ。
- 「YouTube™」などで公開されている解像度の粗いインターネット上の映像も、「X-Reality PRO」で超解像効果を施すことが可能だ。フルハイビジョンの大画面でも、粗さの目立たない美しい映像を楽しめる
- 新型〈ブラビア〉は、さまざまなインターネット動画サイトの映像をそのまま見られるようになっているのが特徴。人気の「YouTube™」はもちろん、「DMM.TV」や「U-NEXT」、「ベルリン・フィル」など、多くのチャンネルがそろっているので、好きなコンテンツを選び放題。しかも、後述の超解像技術「X-Reality PRO」によって、大画面でも精細な映像を楽しめる
今年の〈ブラビア〉のスゴいところは、他社に先駆けて本格的な「インターネットテレビ」機能を標準搭載した点だ。これまでもインターネット機能を持ったテレビはあったが、〈ブラビア〉のインターネット機能はレベルが違う。インターネットで大人気の動画サイト「YouTube™」の映像を軽快な動作で見られるのはもちろん、そのほかにも、実に多くのサービス視聴に対応している。〈ブラビア〉なら、インターネット動画も選び放題というわけなのだ。動画だけではない。人気のコミュニケーションツール「Twitter」と連動した機能も搭載。画面上に、今見ている番組に関連したつぶやきをリアルタイムで表示させることができるので、多くの人たちといっしょに観ているかのように感想などを共有することができるのだ。スマートフォンとの連携により、文字入力だってサクサク簡単。また、スマートフォンに向かって話しかけるだけで入力が可能な音声入力にも対応している(Android 端末のみ)。さらには、別売のカメラを使用すればインターネット電話「Skype」と接続してのテレビ電話的な使い方だって可能。まさに、これからの「インターネットテレビ」を先取りした機能が満載なのだ。
- 「Twitter」との連携では、見ている番組に関連した、いろいろな人のつぶやきを画面上に表示可能。サッカーのゴールシーンで感激したり、お笑い番組にツッコミを入れたりと、1人で居ながらまるで大勢の友人と見ているような新しい気分が味わえる
- インターネット電話「Skype」と接続して、テレビでビデオ通話が楽しめる。画面が大きい液晶テレビなら、遠く離れた友達などとのコミュニケーションも、家族みんなで共有できる
ソニーが今年の4月に発売した〈ブラビア〉のフラッグシップモデルが「HX920シリーズ」など3シリーズ6モデルだ。この新型シリーズの特徴は、上にあげたように、ソニー独自の「4倍速技術」による高画質、時代を先取りする最先端の「インターネットテレビ」機能、あらゆる映像を美しく表示する「超解像技術『X-Reality PRO』の搭載」の3点。特に、数多くの動画サービスに対応するインターネットテレビ機能と、その映像を高画質化する超解像技術「X-Reality PRO」の搭載により、インターネットテレビとして大きく進化したのがポイントだ。なお、上位モデル「HX920シリーズ」と「HX820シリーズ」には、無線LAN機能が初めから搭載されているので、わずらわしい回線接続も必要ない。インターネットテレビは今後間違いなく普及していく機能と思われているので、時代を先取りしたこの機能の搭載は、今後長くテレビを使っていくうえでは非常に大きいポイントといえるだろう。 なお、3D映像についても全モデルが対応しており、別売の3Dメガネを使うことで、明るく鮮明な3D映像も楽しめるようになっている。また〈ブラビア〉シリーズとしては初めて、全モデルが外付けHDDへの録画にも対応したのも大きなトピックだ。これまで、HDD録画機能の非対応がネックで、〈ブラビア〉を買えなかったという人にとっては、非常に大きなニュースと言えるだろう。