マイワシ 増加に転じ豊漁期待
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マイワシ 増加に転じ豊漁期待

6月7日 5時46分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

1990年代以降、海水温度の上昇で激減してきた太平洋のマイワシの資源量が再び増加に転じていることが、水産庁の関連団体の調査で明らかになり、この夏以降、東北から関東にかけて豊漁が期待されています。

太平洋のマイワシの漁獲量は、1980年代には年間300万トンに達していましたが、1990年代に入って海水温度の上昇で漁獲量は激減し、ここ数年は数万トン程度で推移してきました。このマイワシについて、水産庁の関連団体「水産総合研究センター」が、去年9月から1か月間、主な生育海域となっている千島列島沖などで資源量を確かめる調査を進めてきました。その結果、調査海域でのマイワシ漁獲量が、前の年に比べて5倍に増えていたほか、魚群探知機による調査でも群れの大きさからマイワシの資源量が前の年より7倍に増えたことが分かりました。調査した団体では「マイワシが増加に転じたはっきりとした理由は分かっていないが、マイワシが成長する夏以降に、東北から関東にかけて豊漁が期待できそうだ」と話しています。