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カブキ「お客さんを一番に!」

2011年06月07日
スポーツ

関連キーワード :プロレスオールスター戦

【8・27オールスター戦「ALL TOGETHER」連載:6】 1979年8月26日のオールスター戦の前、自分はマサさんとフロリダにいた。ずっと2人でやってたんだけど、日本から電話が来て「オールスター戦をやるから帰って来い」と言われた。マサさんにもかかってきて2人で日本に帰ることになった。
で、取り組を見たらマサさん、タイガー戸口と組んで、相手がジャンボ、マスカラス、藤波組だった。試合的にも面白いんじゃないと思いましたね。よくここまでこぎつけたなと。びっくりした。
マサさんとは、フロリダでタッグベルトを3つ持っていた。試合が終われば、すぐにフロリダにとんぼ帰りしないといけない。逆に向こうのことを心配していた。あの時代は11か月間、休みなしですよ。しかも土日はダブルヘッダー。その中で3~4日、休まなきゃいけなかったからね。
日本での試合は1年半ぶりだった。こういう大会は一生に1回あるかないか。ただ戦いになれば、普段の試合と変わらない。自分のキャラクターだけ出していけばいいっていう気持ちだった。向こうが攻めてくれば、受けるだけ。こっちが攻めれば、向こうも受けるだけ。全日本だから、新日本だからっていうのは関係なかった。
若い選手は意識してましたよ。よし、負けちゃいけないって気負う選手もいた。相手もまだ若かったからね。試合をしていると、ちょっと合ってないな、チームワークが悪いなと思いましたね。ジャンボはジャンボ、マスカラスはマスカラス、藤波は藤波でなんかちぐはぐ。1人ひとりの個人プレーみたいになってきて、これはヤバイなと。
だからこっちがチームワークを出さなきゃいけない。うまくまとめていかなきゃいけないって思いましたね。リードするのはマサさんだった。それをしないとお客さんが「個人プレーばかりで面白くねえ」ってなっちゃうから。やっぱり一番喜ばせるのはお客さん。お客さんを楽しませてやらないと。高いカネを払ってるんだからね。
今回のオールスター戦も、上に立ってるヤツがきちんといい試合をやらないといけない。うちのお客さんからもチケットの注文受けてるし、期待している。カード発表は1回で全部出すんじゃなくて、順に発表して楽しませてほしいよね。
(ザ・グレート・カブキ=当時は高千穂明久)

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