佐々木王座奪取へ「富士山トレ」心肺機能向上へ…２５日　ＷＢＣ世界ライト級戦

ミット打ちで軽快な動きを見せた佐々木基樹

　◆プロボクシングＷＢＣ世界ライト級タイトルマッチ　王者・ウンベルト・ソト―挑戦者・佐々木基樹（２５日・メキシコ）　３５歳のベテラン挑戦者・佐々木基樹が、初心の「富士山トレ」を貫く。６日、東京・神楽坂の帝拳ジムで５回のスパーリング。高地の試合地を想定して行ってきたトレーニングを最後まで継続し、王者ウンベルト・ソトを撃破する。

　さらなるムチを入れる。佐々木は「富士山トレの計画は変えない。今までの対策は無駄にならないはず」と力説した。当初、敵地メキシコの試合会場は標高２０００メートル級とみられたが、２日にダイビングで有名なリゾートの島、キンタナロ州コスメルに正式決定した。

　低酸素の環境に慣れるための高地対策は不要となったが「今度は心肺機能の向上を目指す」。過去２度敢行した標高約２３００メートルの富士山５合目での練習を今週末も行うことを決めた。コスメルは今の時期、気温３０度超の気候で暑さ対策の方が急務になりそうだが…。「コスメルは８年前に旅行で行ったことがあるような…。湿度が低くカラッとしてるでしょ」。「打倒ソト」へ“モトキ流”にブレはない。