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福島で7人の母乳から微量の放射性物質検出- 厚労省研究班調査

　厚生労働省の研究班は6月7日に同省で記者会見し、福島県在住の女性7人の母乳から放射性セシウムが検出されたと発表した。研究班は、「検出された放射性セシウムはいずれも微量で、乳児や母体に与える影響はない」としている。

　調査は5月18日−6月3日、宮城、山形、福島、茨城、栃木、群馬、千葉の7県に、福島第1原子力発電所の事故の影響がないと考えられる高知を加えた8県を対象に実施。女性108人から母乳の提供を受け、検査を行った。

　その結果、いわき市在住の女性から1キログラム当たり最大13.1ベクレルの放射性セシウムを検出。このほか、福島市、相馬市、二本松市在住の女性からも、微量の放射性セシウムが検出された。

　現在、母乳には明確な摂取の規制値がなく、同省は乳児に対する牛乳や乳製品の暫定規制値（1キログラム当たり200ベクレル）を指標としている。

　研究班は会見で、「検出された放射性セシウムは微量で、普段通りの生活をしても心配はない」と強調。また、放射性セシウムが検出された女性については、授乳状況や食事などに特別変わったことはなかったとの分析結果を示した。

（ 2011年06月07日 19:36 キャリアブレイン ）

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