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人模様:日本の近代化を韓国で紹介--岡泰正さん

 江戸時代の蘭学者、杉田玄白らが翻訳した「解体新書」や平賀源内の西洋風油絵、西洋の遠近法を取り入れた浮世絵など--。18~19世紀の日本が西洋文化をどのように取り入れていったかを示す、神戸市立博物館の所蔵品80点を紹介する「近代日本が見た西洋」展が、5月29日までソウル市の国立ソウル大学美術館で開催された。

 同展のため訪韓した神戸市立博物館展示企画担当部長、岡泰正さん(57)は、韓国の美術愛好家対象のソウル大での特別講義で、「日本の近代化は、幕府ではなく学者や町民など民間から起きたことを紹介したかった」と展示の趣旨を説明した。

 主催者のソウル大美術館長、鄭馨民(チョンヒョンミン)さん(58)は「なぜ日本がアジアでいち早く近代化を達成できたのか、韓国ではこれまであまり注目されなかった。私たちは日本がどんな歴史を歩んできたかを正確に知るべきだ」と、展覧会が正しい日韓相互理解の基礎になることへの期待を口にした。【大澤文護】

毎日新聞 2011年6月6日 東京夕刊

 
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