オタクだった少年時代
宝石店の長男として赤羽に生まれ育つ。自分が子供の頃の記憶に印象深いものはあまり無い。決められた勉強や部活、遊びなどはそつ無くこなすがあまりのめりこまない。幼い頃からすでに物事の大義を学ぶことに興味があったせいか、本はよく読んだ。日本史や世界史、偉人伝からオカルト物までよく図書館で借りてきた。中高一貫の聖学院の高校時代はお宅っぽい生活もしつつ、おしゃれにも目覚め、学校初の茶髪の図書委員長になってみたり、またボランティアに参加したりと幅広く、かつ中庸を得た学生生活を送る。子供の頃から少々あまのじゃくなところがあるのかもしれない。
転機は高校二年の時、研修旅行で団長としてタイの山岳民族の村に行った事だ。国の政策により生活の変化を強いられた村の人達が、自暴自棄になってマリファナに逃避している様を目の当たりにした。人生の選択肢がたくさん有る豊かな国で育った自分にはカルチャーショックだった。日本人として何か出来るのではと思うきっかけになった。
大学時代の前半はよく遊んだ。イベントサークルを自分で作りパーティーを企画し、最後は日本全国から人を集め、まだ出来たてのベルファーレで大パーティーを開いたのが集大成だ。他には、車で日本全国を旅して回った。中でも好きなのは京都。歴史と伝統、食に甘いもの、どれをとっても奥が深い。
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