2011年6月7日15時0分
東京電力福島第一原子力発電所でたまり続けている放射能汚染水の浄化装置の設置作業が急ピッチで進んでいる。15日ごろの完成を目指す。浄化した水をタンクに保存し、炉の冷却に再利用することで、原発施設の地下などで、汚染水があふれ出すのを回避できる見通しだ。
第一原発にある高濃度の放射能汚染水は、5月末の時点で10万5100トン。このままでは、汚染水があふれるのは時間の問題だ。
このため、タービン建屋などからポンプで汚染水を吸い出し、浄化装置で汚染濃度を下げて、炉の冷却に再利用する計画だ。浄化装置はいずれ、工程表で示された「循環注水冷却」の中心的な役割も担う。