ライフ【東日本大震災 今何ができる】放射性セシウム減らす調理法は?+(2/3ページ)(2011.6.7 14:36

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【東日本大震災 今何ができる】
放射性セシウム減らす調理法は?

2011.6.7 14:36 (2/3ページ)
調理・加工法によるセシウム137の除去率

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調理・加工法によるセシウム137の除去率

 具体的には、肉の場合は冷凍し、解凍してから4~5時間、塩水(濃度10%)に浸しておく方法がある。魚の場合は、うろこ、ひれ、頭、内臓を取り、50~100グラム程度に小分けし、塩水(同4~6%)に1日程度浸し、時々水を交換すると87~99%取り除ける。葉菜類は、水洗いとあく抜きが効果的という。

 一方、ジャガイモ、ニンジンなどの根菜類は皮とへこんだ部分にセシウムが集まりやすいため、皮とへこみ部分を取り除いてゆでるといい。果物もよく洗った後で、2~3時間水に浸すと効果がある。

 ◆バランス良い食事

 バランスの良い食事が、摂取セシウムの影響を低減させるという報告もある。

 旧ソ連のチェルノブイリ原発事故(1986年)後、ウクライナの放射能に詳しい医師や専門家が集まり作成した冊子「チェルノブイリ:(未登録外字)放射能と栄養」によると、食事で摂取するカリウムが減ると、放射性セシウムが蓄積されやすくなる。精神的な問題や感染症などで体の抵抗力が落ちても体内に蓄積されやすくなるという。一方で、チーズ、肉、豆類に含まれるリジンやメチオニンなどの必須アミノ酸は、セシウムの蓄積を抑えることが動物実験で分かっている。

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調理・加工法によるセシウム137の除去率
ハンバーガーを食べる児童たち。原発に近い小学校では不完全な給食が続き、震災直後はおにぎりとヨーグルトだけだった=5月24日、福島県南相馬市(小野田雄一撮影)
セシウム137の体内での半減期

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