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川崎・3人刺殺:被告、アパート入居の経緯を説明--公判 /神奈川

 川崎市幸区で09年5月、同じアパートに住む夫婦ら3人を殺害したとして、殺人罪に問われた無職、津田寿美年(すみとし)被告(59)の裁判員裁判の第3回公判が6日、横浜地裁(秋山敬裁判長)であった。津田被告は被告人質問で、路上生活で体調を崩し、アパート生活に移った経緯を説明した。

 津田被告は弁護側の質問に答えて「5人兄弟の3番目に生まれ、家が貧しかった」と生い立ちに触れた。中学卒業後に就職したが約8カ月で辞め、その後加入した暴力団から抜けて入れ墨の彫り師を経験した。40代まで続け、「気力がなくなり目も悪くなった」と別の仕事に移り、路上生活者になったという。

 この時、悪性リンパ腫などで入院。退院後に生活保護を申請し、事件が起きたアパートを借りたという。アパートの印象は「静かでいいなと思った」と述べた。【山下俊輔】

毎日新聞 2011年6月7日 地方版

 
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