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【長野】

「諏訪の利便性に努力」 リニアめぐる自治体面談でJR側

2011年6月7日

諏訪地方の首長らと面会するJR東海の宇野護・東海道新幹線21世紀対策本部長(左)=諏訪市役所で

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 リニア中央新幹線計画をめぐるJR東海と県内の関係自治体との面談が6日、諏訪地域から始まった。南アルプスを迂回(うかい)するルートを主張してきた諏訪市の山田勝文市長らは、南アを貫く「直線ルート」で飯田下伊那地域に設置される中間駅とのアクセス向上を要請。JR東海の宇野護・東海道新幹線21世紀対策本部長は「諏訪地域ができるだけ便利になるよう努力する」と応じた。8日は木曽町、9日には飯田市でも開く。

 「このような機会をつくってもらってうれしい。これからはJR東海と良い関係で進みたい」。冒頭、山田市長は会合の実現を歓迎した。

 この日の会合は諏訪地域6市町村が対象で、議会中の富士見町を除く5市町村の首長らが出席。山田市長らは、迂回ルートを求めてきた同地域の取り組みをまとめたDVDを上映するなど地域の思いを伝えることも腐心し、山梨県内に設置される中間駅に関連してJR中央東線の高速化も協力を求めた。

 宇野本部長は会合後「地元の思いはよく承知した」と述べ、今月中にも提示する中間駅設置場所案は地元の意向を聴いた上で行う姿勢を強調。ただ、中央東線の高速化問題は管轄が異なるとして直接的な協力は難しいとの見解を示した。

 JR側と長野県との主張に隔たりがある中間駅建設費負担問題の論議はなかったという。

 県内の中間駅は高森町周辺が有力とされるが、9日の会合ではJR飯田駅併設を求める飯田市などとの意見交換が焦点になる。 (梅村武史)

 

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