北朝鮮 中国国境に「経済地帯」
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北朝鮮 中国国境に「経済地帯」

6月7日 6時14分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

北朝鮮は、中国との国境沿いに新たな「経済地帯」を設置すると発表し、キム・ジョンイル総書記から三男ジョンウン氏への世襲を安定的に進めるためにも中国との経済的な結びつきをさらに深めようというねらいがあるものとみられます。

北朝鮮の最高人民会議は6日夜、中国との国境を流れるアムロク川、中国名・鴨緑江にある北朝鮮領の中州ファングムピョンとウィファ島に、新たな「経済地帯」を設置するという政令を出しました。政令は、一帯での開発の具体的な内容には触れていませんが、ファングムピョンでは中朝両国が一両日中にも工業団地の共同開発に着手し、中国の企業が、賃金の安い北朝鮮の労働者を雇用する形で建設に当たる見通しです。現地では、6日、ダンプカーやショベルカーなど40台ほどの建設用車両が並び、中朝両国の関係者が着工式の準備を進める様子が確認できました。着工式は、当初、先月下旬に行われたキム総書記の中国訪問に合わせて予定されていましたが、突然、北朝鮮側の申し入れで延期されたいきさつがあります。北朝鮮が工業団地の共同開発に着手することになったのは、韓国との関係が改善しないなか、キム総書記からジョンウン氏への権力世襲を安定的に進めるためにも中国との経済的な結びつきをさらに深めることを重視したものとみられます。