東京電力は福島第1原子力発電所で、放射性物質を含む汚染水を浄化する装置の試運転を本格化する。6日までにポンプなどの動作確認や水漏れの点検が終わり、装置に水だけを通して運転を始めた。15日に本格稼働する予定。増え続ける汚染水が外に漏れるのを防ぐために装置の稼働を急ぐ。
浄化装置は油の分離、放射性物質の除去、塩分の除去などの装置で構成する。放射性物質の除去装置は仏アレバ社や米キュリオン社に発注した。汚染水を浄化して原子炉の冷却に再利用する「循環注水冷却」を目指している。
東電はポンプや油分離装置、放射性物質を沈殿させる薬剤を入れる装置の動作を確かめた。配管に水漏れがないことを調べ、装置全体に水を通して試運転も始めている。除去性能などを確かめ、15日にも本格稼働を目指す。
福島第1原発の敷地内には建屋や坑道(トレンチ)に約10万トンの汚染水があり、原子炉への注水などで毎日約20トンずつ増えている。このままでは20日にも外へ漏れる恐れがあり、大雨が降ればさらに早まる可能性もある。
現在は2号機の坑道から集中廃棄物処理施設に汚染水を移し、3号機でもタービン建屋の床から復水器と呼ぶ装置に移送を続けている。いずれも移せる汚染水の量が限られ、汚染水を減らせる浄化装置の稼働が急務だ。
浄化装置は1日に1200トンの汚染水を浄化できる。汚染水の総量は年内に20万トンに達する見通しだが、東電は装置が本格稼働すれば原子炉建屋や坑道から外にあふれる危険がなくなると説明している。
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日経平均(円) | 9,383.32 | +2.97 | 7日 前引 |
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NYダウ(ドル) | 12,089.96 | -61.30 | 6日 16:30 |
英FTSE100 | 5,863.16 | +8.15 | 6日 16:35 |
ドル/円 | 80.16 - .19 | -0.06円高 | 7日 11:52 |
ユーロ/円 | 116.93 - .98 | -0.35円高 | 7日 11:51 |
長期金利(%) | 1.145 | +0.005 | 7日 10:54 |
NY原油(ドル) | 99.01 | -1.21 | 6日 終値 |
使用率:78.7%3470/4410万kW
予想最大電力:3570万kW14時~15時
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