西日本新聞

玄海原発M8.1でも「安全」 想定上げた試算 九電が公表

2011年6月1日 00:17 カテゴリー:社会 九州 > 佐賀

 九州電力は31日、玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)について、近海の地震想定をマグニチュード(M)8・1に引き上げた独自シミュレーション結果を正式発表。津波の高さが現状想定の海抜2・1メートルから同4・9メートルとなるが同11メートルの原発敷地には到達せず、揺れも想定の540ガル(揺れの加速度を示す値)以下の120ガルに収まるため、安全性が保たれるとの試算を示した。

 独自試算は東日本大震災で想定を上回るM9・0の地震が起きたことを受けて実施。九州が位置するプレート内地震では過去最大の濃尾地震(1891年、岐阜県沖、M8・0)を超すM8・1を想定。M9・0の想定は「断層の長さが数千キロに及ぶ計算となり、あまりに非科学的」(土木部)として行わなかった。

 九電によると、従来は原発から北西約60キロの対馬南方沖断層(M7・4)を想定。今回、約80キロの対馬南西沖断層群(M7・5)と宇久島北西沖断層群(M7・4)を試算上つなげてM8・1とし、影響を算出した。

 また、太平洋側でプレート境界型の東海・東南海・南海地震と連動して起きる可能性がある宮崎・日向灘沖の地震を、国が想定していたM8・8から震災と同じM9・0に引き上げ、玄海と川内(鹿児島県薩摩川内市)両原発への影響を初めて試算。津波の高さは川内で最大同2・5メートル、玄海で同1・6メートル。揺れは川内で想定(540ガル)内の最大240ガル、玄海で同90ガルとの結果が出た。

=2011/06/01付 西日本新聞朝刊=

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