中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > サッカー > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【サッカー】

長友 激動シーズンの集大成見せる

2011年6月7日 紙面から

チェコ戦に向けて調整する長友(中)=日産スタジアムで(沢田将人撮影) 

写真

 サッカーの日本代表は7日、横浜・日産スタジアムで行われるキリンカップ最終戦で、チェコ代表と対戦する。試合前日の6日、チームは気温30度超の試合会場で最終調整し、公開された冒頭15分間はストレッチなどで体を温めた。イタリアで進化を遂げたDF長友佑都は最高のパフォーマンスで「有終の美」を飾ることを約束した。日本が勝てば、2戦2分けで勝ち点2のペルーを上回り、4大会連続の優勝が決まる。

◆覚醒した攻撃力

 ワールドカップ(W杯)南ア大会、イタリア挑戦、ビッグクラブ移籍と続いた起伏の激しい日々。重圧を骨ごと食らう野性児が遂げた進化の足跡。「長かったのか、短かったのか…。とにかく濃すぎたね」。長友にとっては、シーズンフィナーレ。もちろん、成長を証明するベストパフォーマンスで締める。

 「僕のシーズンの締めくくり。成長した自分と、チームのW杯予選に向けた弾みになるような良い試合をしたい」

 イタリアへ渡り、目覚ましい攻撃力が覚醒した。日本ではスピードと運動量、1対1の強さが強調されるが、最大の成長点は自信に裏打ちされた精緻なプレーとダイナミズム、そして、プレーのアイデアだった。世界の猛者に囲まれたインテルでの練習は、新鮮な刺激にあふれていたという。

◆手本がいっぱい

 「日々の練習から、(カメルーン代表)エトーや(オランダ代表)スナイダーと一緒にやっている。攻撃に関しては、こういう発想があるのかって教えてもらっている。少しずつ成長しているのが分かるし、すごく楽しくやっている」

 インテルの練習場「ラ・ピネティーナ」は、長友にとって最高の学舎。眼前の生きた手本に体をぶつけ、スポンジが水を吸収するようにプレーを盗み取った。移籍当初はミスもあった。スナイダーからはパスも来なかった。世界の頂点の高さを思い知らされ、だが同時に自らが歩むべき道も知り、「やっとスタートラインに立てた気持ち」。すべてが、イタリアのお土産だ。成長を還元するため、ニッポンで真価を示さねばならない。

◆世界を体現する

 「(チェコの)右SBが上がってくるのをケアしたいのと、(日本が)3バックの場合、その裏を突けるのでどんどん狙っていきたい」。チェコ戦の狙いを語ると、自らこう切り出した。「良い締めくくり。成長した自分を見せますよ」

 血肉となった「世界の経験」を、長友がピッチで体現する。 (松岡祐司)

 

この記事を印刷する

PR情報

Ads by Yahoo!リスティング広告



おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ