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【大リーグ】

イチロー 18打席ぶり快音 今季初の三塁打で快勝

2011年6月7日 紙面から

レイズ戦の8回、オリボの3ランで勝ち越し、笑顔を見せるイチロー=セーフコフィールドで(共同)

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 チームの好調ぶりにこれ以上、乗り遅れるのはごめんだ!! マリナーズのイチロー外野手(37)は5日(日本時間6日)、本拠地のレイズ戦で5打数2安打2打点で今季23度目のマルチ安打。3回の第2打席に4試合、実に18打席ぶりとなる待望のヒットが、今季初の三塁打となった。試合もマリナーズが9−6で二枚腰の粘りを見せ逆転勝ち。10年ぶりで6シリーズ連続勝ち越しを達成した。

 シアトルのファンが待ちに待った背番号51の快音だ。3点を追う3回1死一、二塁で迎えた第2打席。初球の低め148キロ直球をジャストミートした打球はあっという間に右中間を真っ二つに切り裂くスタンディングトリプルだ。6月1日の第3打席から17打席も遠ざかっていた安打は1点差に詰め寄る今季初の三塁打で、2万8947人の地元ファンは、やんやの大喝采。そんな中で、背番号51は三塁ベース上で平然と肘のプロテクターを外した。

 さらに2死からの連打で回ってきた8回の打席は、内角球を技ありの“らしい”左前打を放ちマルチ安打。ウェッジ監督は「彼が必ず打つ状態に戻ることはわかっていたが、それがいつかということだけだった」と安堵(あんど)感を漂わせた。

 一方のイチローは冷静そのものだ。試合後、米報道陣から試合の感想を求められ「見たままですね」とサラリ。チームの高い士気についても「そういうエネルギーがあるのはいいことだと思う」と淡々と答えた。

 それにしても、今のマリナーズは強い。8回に5−6と逆転されても、その裏にすかさず追いつき、さらにオリボ捕手の3試合連発となる決勝7号3ランで逆転勝利。今シリーズ3勝1敗、6シリーズ連続勝ち越しは、イチローが新人で最後にプレーオフ進出した2001年以来の快挙だ。「観客は見ていて最高だっただろうな。もちろん、選手たちもね」とウェッジ監督。快調なチームとともにイチローも波に乗っていければ、地区最下位候補だった開幕前の下馬評から奇跡の“下克上”も決して夢ではない。

 ▽マリナーズのミゲル・オリボ(8回に3戦連発の7号決勝3ラン)「誰もがあんな場面で打席が回ってくるのを願っているもの。一振りで決められる場面をね。一生懸命練習してればこんなときが来るとわかっていた」

 

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