2011年 6月 6日
監禁致死事件で児童相談所の対応を検証
岡山市で障害のある長女を監禁し死亡させたとして母親が逮捕されてから2週間です。岡山市は6日、有識者による初めての審議会を開き、市の対応の検証を始めました。審議会は大学教授や弁護士など5人の委員で構成されていて、初めての会議では市の担当者が事件の概要や児童相談所が母親から育児に関する相談を受けていた経緯などを説明しました。この事件は今年2月、岡山市北区のアパートで、高等支援学校に通う長女を裸で浴室に監禁し死亡させたとして母親が逮捕されたものです。岡山市の児童相談所は事件の2年半前から虐待の疑いを把握していましたが、強制的な立ち入りや長女の一時保護などは行っていませんでした。審議会では来月下旬頃に予定している第2回の会議から、児童相談所の対応が適切だったか詳しく検証を行い、再発防止策も検討したのち報告書をまとめることにしています。

世界一車高が低い車ギネス認定
岡山の高校生が作った電気自動車がギネスブックに認定されました。待ちに待った世界一の認定証が生徒たちに手渡されました。この車は浅口市のおかやま山陽高校の自動車科の生徒11人が車高の低さ世界一を目指し、構想から1年半かけて完成させたものです。ハンドルの上下を切るなどの工夫を重ねた結果、車高はわずか45.2センチと従来の記録を2.54センチ更新。ギネスブックに申請していました。そして今月3日、ロンドンのギネス本部から認定証が高校に届き、6日、全校生徒の前で製作した生徒の代表に手渡されました。高校では要望があればこの世界一車高が低い車をイベントなどに出展するということで、来月16日のオープンスクールでも公開する予定です。

旧深柢小跡地 川崎学園と協議進める考え
岡山市の高谷市長は、市中心部の旧深柢小学校跡地の活用について、川崎病院を運営する学校法人川崎学園と具体的な協議を進めていく考えを明らかにしました。高谷市長は6日の定例会見で今後、跡地の活用案を川崎病院の移転に絞って、川崎学園と具体的な交渉に入る考えを示しました。旧深柢小跡地を巡っては、老朽化が進んでいる川崎病院の移転建設を求める陳情が去年12月の市議会で採択され、病院側も市に対し、移転を要望しています。市は、今年3月、川崎病院の移転を仮定した活用方針の素案を示し、市民を対象とした説明会や有識者による審議会などで意見を聞いていて、6月定例市議会でこれらの意見も参考にした活用方針案を示す見通しです。

香川県庁に緑のカーテン
植物を育てて日よけにする「緑のカーテン」で暑さを和らげようと香川県庁で小学生がゴーヤの苗を植えました。香川大学教育学部附属高松小学校の2年生の児童40人が県庁内のテラスにゴーヤの苗52本を植えました。緑のカーテンは建物の壁や窓際に植物を植えて暑さを和らげるもので、地球温暖化防止や震災を受けた夏場の節電対策として各地で広がりを見せています。小学校では環境学習の一環として子供達に温度の変化などを観察してもらうことにしています。ゴーヤは8月上旬にはカーテン状に成長するということで県では今後も県庁や県有施設の緑化を進めていきたいとしています。

倉敷市がスーパークールビズ
倉敷市は市が指定するポロシャツを着て勤務にあたるスーパークールビズを始めることになりました。ポロシャツの販売代金の一部は震災の義援金にあてられます。定例会見で伊東市長が発表したもので市長自ら試作品を着て会見に臨みました。児島地区の業者に発注して作った市指定のポロシャツを希望する職員に販売し、1着1500円の代金の一部を東日本大震災の義援金として被災地の支援にあてることにしています。ポロシャツには胸に倉敷市のマークが、肩には「がんばろう日本」とデザインされています。市では議会の始まる今月13日から本格的に実施し、10月末まで続けたいとしています。