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旅行業界が仙台に続々 東北応援へ正確な観光情報発信

香港の報道関係者(左側)に東北の観光地の安全性をPRした意見交換会

 日本観光協会と日本ツーリズム産業団体連合会の合併で4月に発足した日本観光振興協会(東京)は9日、仙台市青葉区のホテルメトロポリタン仙台で、初の通常総会を開く。震災を受けて会場を東京から変更。被災地の正確な情報発信や東北観光の振興策などを決める方針だ。

 大手旅行会社のJTBグループも10日、東京で予定していた月例の旅行営業戦略会議を仙台市で開催し、宮城県などとの意見交換も行う予定。東北の観光産業を支援する動きが相次いでいる。
 振興協会は全国の観光関連企業や団体などでつくる。総会には約300人が参加。本年度の事業計画案を審議する。
 計画案に盛り込むのは被災地の交通・観光やイベントに関する情報を発信する専用サイトの開設など。「がんばろう東北旅行支援事業」として今月中旬以降にはモニターツアーも実施。今月末にさいたま市で開く観光展で、東北支援キャンペーンを展開する。
 JTBグループの会議はグループ会社のトップら30人余りが出席。提携する東北の宿泊施設や県の関係者と意見交換する。翌11日には松島などを視察し、今後の情報発信に生かす。
 振興協会東北支部(仙台市)は「仙台での総会開催などを通じ、受け入れ可能な観光地の情報を発信したい。多くの人が足を運んでくれれば、観光分野だけでなく東北全体の復興につながる」と話す。
 他に旅行会社でつくる日本旅行業協会(東京)も6月1、2の両日、企画担当者と東北各県などとの意見交換や被災地視察を行っている。

◎香港メディアに東北の魅力PR/観光推進機構

 新潟を含む東北7県の官民でつくる東北観光推進機構は6日、観光地視察で東北に滞在中の香港の報道関係者と仙台市内で意見交換し、震災からの復興を目指す東北の観光地の魅力や安全性をアピールした。
 香港側は新聞・雑誌の記者ら12人が出席した。機構の斎藤幹治推進本部長が「香港の人たちが観光に来れば東北は元気になれる。母国で情報発信してほしい」とあいさつ。宮城、山形両県と仙台市の担当者が開催予定の夏祭りなどを説明した。
 記者側からは「香港で人気のある東北のアワビ漁はどうなっているのか」「観光客が参加できる夏祭りは」などの質問が相次いだ。
 視察を企画した香港の大手旅行会社の担当者は「東北の観光地は大丈夫。復興に向けて香港市民が観光を通じ、東北の人たちと一緒に頑張れるようにしたい」と述べた。
 一行は3日から4泊5日の旅程で、宮城県松島町や岩手県平泉町、山形県の山形蔵王など東北の主要な観光地を回った。


2011年06月07日火曜日


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