海藻から微量の放射性物質　福井

　県は３日、若狭湾や福井市沖などで採取した海藻のワカメやホンダワラから、福島第１原発事故が原因とみられる放射性ヨウ素とセシウムをごく微量、検出したと発表した。ヨウ素検出はチェルノブイリ事故以来。仮に食べたとしても健康への影響はないレベルという。

　電力事業者と行っている放射能調査で、３〜５月の採取分。

　ワカメは採取した１３カ所のうち、１０カ所で放射性ヨウ素１３１（半減期８日）を検出。最大は１キログラム当たり０・５ベクレルで、食品衛生法の暫定規制値（２千ベクレル）の４千分の１だった。ホンダワラは調査した１０カ所すべてで検出し、最大は５・１ベクレルで３９０分の１。最大値を示した１カ所だけが突出しているが、原因は不明。

　放射性セシウムは１３４（半減期２年）と１３７（同３０年）がワカメの２カ所で検出され、最大は計０・１３ベクレルで、規制値の３８００分の１。ホンダワラでは検出されなかった。

　県は四半期ベースで調査を行っているが、福島原発事故を受けて前倒しで発表した。分析を進め、７月に改めて発表する。

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