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[28139] 【ネタ】ふぇいとヨメイロないと
Name: ギャップリ◆9c652980 ID:42b0f065
Date: 2011/06/05 05:08
6月1日第一話投稿
    第二話投稿
6月2日第一話修正
    第二話修正
    第三話投稿
    第四話投稿
6月5日第一話修正
    第二話修正
    第三話修正
    第四話修正

お詫び
作者のミスで編集のさい作品が行方不明になりました。
感想書いていただいた方申し訳ありませんでした。



[28139] 第一話 3人娘襲来
Name: ギャップリ◆9c652980 ID:42b0f065
Date: 2011/06/05 04:50
「ここが冬木市…そしてすべての始まりの地。」

夜の闇に鮮血のような紅のドレスをまとった少女がポツリとつぶやく。
ビルの屋上に立つその姿は闇の黒と合わせてなんとも彼女の姿を見た目以上に妖しくも美しく魅せる。

「急がないと…他の奴らに先を越される前に接触を…私の目的のためにも。」

その言葉と同時にビルより姿を消す。


ふぇいとヨメイロないと


「問おう。あなたがマスターか?」

「え…いったい何を…」

回想スタート
少年は危機に瀕していた。
なんか放課後に気になってグラウンドに行って見たらヤバげな感じのいい漢!ウホ!…もとい槍をもった蒼タイツの変質者と双剣を出したり消したりする手品師?が争っていた。
どう考えても普通じゃないので逃げようと思ったらアンラッキーなことに音を立てて気付かれてなんやかんやで槍男にブサリと一突きされた。(後ろの穴的な意味ではない)
気が付いたら制服血まみれ穴空きのわりとデンジャーな感じがしたのでとりあえず家に帰ったら、今は亡きジジイが残した警報器が鳴って再び現れた槍男。
問答無用で襲いかかってきた(後ろの穴的な意味略)ので一応使える強化の魔術で応戦しようとしたらあっというまにフルぼっこ。
もはや俺の命はこれまでか(後ろの穴的な略)と思ったら、偶然ブッ飛ばされた土蔵の床に刻まれた妖しげな魔法陣がなんと輝いてるではありませんか。
そうすると今度は鎧をまとった少女がズブズブと魔法陣から出てくるではありませんか。

そして冒頭に戻る。

おや?だが魔法陣の様子がおかしい。
一度は少女が出てきたことで鎮静化した輝きが再び狂ったように発光してるではありませんか。

「へ?一体…」

何がとつなぐことは出来なかった。
なぜなら謎の爆発が起こり、それを察知した少女が少年を爆発から守ろうとして少年を抱えその場から離脱したからだ。
もっとも少年からすれば爆発が起こった事までしか認識できずそのあとは突如抱えられて移動したため何が起こったか全く理解できなかった。

「いたたた…まさかこのような爆発を伴うとは…聞いていませんよメディアおばさま。」

爆発の煙に隠れて姿は見えないが声からは少女特有の甲高いものが感じられた。

「あ!そこにいるのは母上!そして父上ですね!!?
やはり成功したんだ!遠坂のうっかり婆は信用できなかったんですがさすがはメディア叔母様です!」

煙から現れたのは少女。だが顔つきは先ほど現れた鎧の少女に似ており身長はせいぜいが俺の胸と腹の間くらいだろう。
だがようやくここにきて思考が回転してきた少年はふと気付く。
なにか問題発言をしていなかったか?
ほとんどは愚痴と固有名詞だったがそのなかでもひときわ異彩を放つ言葉。
そう、それは

「父上?」

「母上とは私のことでしょうか?」

どうやら鎧の少女の方も先ほどの言葉に違和感を感じていたようだ。
当然だ。国によってはありかも知れんがまだ高校生程度の年齢で子持ち、しかも見た目小学生程度の子供なんて少なくとも日本ではありえない。
ゆえに少年がこれを夢か幻だと現実逃避してしまうのはある意味では正しかったのだろう、が

「そうです。私は衛宮アナスタシアです。衛宮士郎と衛宮アルトリアの奇跡の結晶、娘なのです。」

「なっ!!!」


最初に反応したのは少女の方だった。
流れからするとアルトリアという名前なんだろうがあいにくと少年、衛宮士郎は非常に混乱していた。

「ということで、さっそく父上と母上は子作りを励んでください。なんなら私も手伝いますので。いえむしろここは手伝うべきですね。」

「なんでさ~~!!!!」

「ちょっとまった~!!!」

士郎の叫び声をさえぎるようにまたもや別の少女の声がする。

「あんたはやっぱりフライングしやがって!!これはルール違反じゃないかしら!?おまけにお母様の悪口まで言いやがって!!!このナス娘が!!」

「人聞きが悪いですね、美月(みづき)。そもそもこの勝負は早い者勝ちです。むしろせっかくこれから初夜を過ごそういうのを邪魔をするあなたのほうがルール違反では?ついでにあなたの母親に関しては事実なので訂正する気はありません。あとは私のことはアナスタシア、もしくはアニィと呼べと言ってんだろうがこの赤女。」

乱入してきた赤い服に黒髪ツインテールの少女、美月もここぞとばかりに反論する。

「相変わらずの減らず口ね。なんにせよお父様だってまだ状況を理解できていないのになし崩しに事を進めるのはどうかと思うのだけど?あと誰が赤女よ、赤は遠坂のイメージカラーなのよ。」

「問題ありません。この当時の父上はマスターとして未熟なので魔力供給という大義名分のもと、性行為に及んでも問題ないのです。むしろするべきなのです。さぁ母上も何を呆けているのですか?邪魔者が入らないうちにさっさとやることをやっちゃいましょう。」

「は?へっ…い?」

「だからそれを待てって言ってろうがーー!!!」

もはやこのカオス空間を止めることのできるものはいないのだろうか?
というより少女2人とのあまりの温度差というか、ともかく反応がついていけないのは士郎とアルトリアの二人。
本来突っ込み役であろう士朗もここまで突っ込みどころ満載だとどこから処理していけばいいのか分からない。
ゆえに困惑し動けない。だがふいに彼の背後に気配を感じた。

「っ!!マスター!!」

「まさか!父上!!」

「お父様!!」

そして士朗以外の三者も気配に気づくが駆け寄る前に気配の主は士郎の背後に忍び寄り、そして

「あは♪つかまえましたよ…お・と・う・さ・ん♪」

気配の主はそのまま士郎の背中からがっちりとホールドした。
いや正確には身長が低いため腰のあたりに抱きついたというべきか。

「でたわね!!この淫乱雌豚が!!!お父様から離れなさい!!」

「ひどいです、美月姉さん。私には衛宮小春という名前があるんですからちゃんと名前で呼んでくださいよ♪ああそれにしても若いおとうさんもいいにおいがしてとっても気持ち良いなぁ…とても離れられそうにありません♪」

すーはーすーはーと明らかにただの呼吸ではない音が聞こえる。

「だぁああ!!!いいからあんたはさっさと離れなさいっての!!」

「そうです小春、これから父上と母上は初夜を過ごすのですから邪魔をしないでいただきたい!」

「あんたも違う!!どいつもこいつもそれしか頭にないのかあああ!!!」







衛宮家の夜はまだ明けない
果たして衛宮士郎の今後はいかに!?











「…なぁ俺はいつまで待ってりゃいいんだ?」
…そしてランサーの夜もまだ明けない。










「アーチャー、どういう状況かわかる?」

「………」

「アーチャー?どうしたのよ、状況は?まさか衛宮君はもう…」

「…一言でいうなら……カオスだ。」

「は?」

「カオスだ。」

赤の主従の夜も明けない。









続くか!?



あとがきという名のいいわけ…
発作的に書いてしまった…
だが後悔は…ちょっとあるかも
タイトルのネタ元は言わずと知れたある意味問題作のヨメイロちょいす
そしてフェイトも3ルートあるんだからならヨメイロちょいす再現できんじゃね?とか思ったけど良く考えればそもそもセイバールートならセイバー消えちゃうから士郎との子供とか不可能じゃね?とか気付いたので3人ともゲームでのそれぞれルートエンドとは別軸ということにします。




[28139] 第二話 衛宮士郎という男は
Name: ギャップリ◆9c652980 ID:42b0f065
Date: 2011/06/05 04:54
某並行世界にて

「どうやら上手くいったようですね。」

「あぁ、だけどやっぱり俺は不安だよ。いくらセイバーが鍛えたといってもあの娘はまだ子供なんだぞ?もし万が一のことがあったら…」

「心配には及びませんよシロウ。あの娘には私が持ちうる全ての剣術を叩き込みましたから。そうそう後れをとることはないでしょう。」

「まぁそうだな文字通り叩き込んでいたからな。そのたびによくアニィは俺に泣きついてきたもんだよな。」

「シロウは甘すぎるのです。いくら娘とは言え時には厳しく、時には心を鬼にして、時には崖から突き落とさなければならないのです。」

「いや、そんな鞭ばかりのような育て方はだめだろう…まぁセイバーがそうやって厳しくしてくれたおかげでいまのアニィがいるんだけどな。ただあの口の悪さはいったい誰に似たんだろうか…」

「それよりも、シロウ…こうして二人きっりで穏やかな時間を過ごすのは久しぶりですね。」

そっと士郎の方に寄り添うセイバー。

「え?あ、あぁそうだな。思えばアニィが生まれてからはずっとかかりっきりだったからな。こうするのも久しぶりか…」

「シロウ…」

「セイバー…って駄目だ!!まだこんなに日が高いってのにいかん!!いかんぞセイバー!!」

「なにを言ってるのですか。せっかくのこの時間をそれ以外にどう使えばいいというのですか。それに少し魔力が足りない気も…」

「いやいやいやいや、すでに受肉化したセイバーなら人間と同じように自分で魔力生成できるだろ!?それに…」

「シ・ロ・ウ?二人だけのときは名前は…」

「あ、あ、…アルトリア。」

「はい」

「ってそうじゃなくてだな!!っておおい!!!」

おもむろにブラウスをはだけさせるアルトリア。そして二人はそのまま重なり…




………
……




別の某並行世界にて


「ふうぅ。やっとひと段落着いたわ。」

「お疲れさま。遠坂。でも本当に大丈夫なのか?また呪いが発動したりしてないよな?」

「うっ、大丈夫に決まってるでしょ!いくらなんでも我が子にかかわることでそうそう“うっかり”なんて発動できないわよ!」

「まぁそうなんだけど…遠坂だからなぁ…」

「…随分と私の信用も落ちたものね。はぁまだ士郎が弟子になりたての頃がなつかしいわ。あの頃はすぐになんでも言う事を聞いてくれるかわいい弟子だったのに…」

「師匠命令で半ば育児放棄の上で美月を俺にまかせっきりにした記憶しかないな……」

「仕方ないでしょあの娘はお父さんっ子で物心つく前から士郎にべったりだったじゃない。」

「まぁそうなんだけど。それにしてもやっぱりいざ行かれると寂しいものを感じるな。子離れする親ってのはこんなもんなのかな?」

「さぁ?でも女の親離れっていうのはいつの世も早いものよ。親の方が寂しく感じるんだもの。」

「そんなもん、か……」

そしてふと寄り添う凛。おや?もしやこの展開は?

「遠坂?」

「凛。二人だけのときはそう呼んでっていつも言ってるでしょう?」

「あ、あぁ凛。…だけどこの呼び方だとあいつみたいで俺としてはしっくりこないというか…」

「まったく、何時までたっても女心がわからないのね士郎。いい?女は大切な人に名前を呼ばれる、それだけでとっても嬉しいんだから。それに最近はずっと士郎ったら美月にかかりっきりだったじゃない。」

「娘に嫉妬するなよ…」

「あら?母親にとっての最大のライバルは娘ってのはあながち間違いじゃないわよ。娘にとっての初めて意識する異性は父親だもの。」

「いや、確かにそんな話聞いたことがって、おおい!!!」

おもむろに上着にボタンをはずしていく凛。そして二人はそのまま重なり…





………
……




さらに別の某並行世界にて

「うああぁぁ!!!」

「あ・な・た?捕まえましたよ♪」

「ま、待て!!桜!!!おおお、落ち着こう!まずは落ち着こうじゃないか。ってうぉおおなにやってのぉぉおお!!桜!!!」

いきなり素っ裸になって士郎に迫る桜。

「今は二人だけ。あの娘もしばらくは戻ってきません。さぁあなた、熱く激しく燃え上がりましょう!!」

「や、やめ!!あぁぁあああああ!!!!」

………お幸せに。




















「はああああぁあああぁっぁぁっぁっぁああああ!!!!!!?」

目が覚めるとそこはいつもの見慣れた自分の部屋の天井だった。

「ゆ、夢か?いや、にしてはなんか妙にリアル過ぎる…というか最後の誰だよあれ?あんなのもう桜じゃねぇだろ?いや確かに戦闘力(バスト)は桜以上だったけど…」

悲しいかな男の性。いかに恐怖しようともそこに目が行くのは仕方ないことである。

「にしてもなんだってあんな夢を……?」

体に圧迫感を感じる。
とはいえ嫌な圧迫感ではなくふわりとした柔らかい感触である。
そして状況を確認する。
右には金髪の少女が眠ってる。
左には黒髪のツインテールの少女が眠ってる。
そして股間には……股間?

「あっおとうさん♪目が覚めたんですね♪」

「うぉおおおおおおおお!!!!!!」

士郎咆哮する。
小春奉公する。って違うだろ。

「なななななな何やってんのききき君は!!!」

「え?何って朝のご奉仕を…」

「ストップ!!!」

まずい。はっきりいってまずい。正直こんな年齢の娘に朝からこんなことをさせてるとばれたら…。

モガレル?

「NOOOOOOO!」

そのまま一気に飛び上がるように起きた士郎。

「う~ん何…?ふぁああ…おはようお父様。」

寝ぼけ眼ながら起きる美月。そりゃあれだ騒げば起きるだろうさ。
そしてアナスタシアもごそごそと半覚醒状態で体を起こす。

「……おはようございます父上。」

そして笑顔とともに挨拶。
まずい!!なんという攻撃力!!!
この幼さの残る顔で寝ぼけながらも笑顔で挨拶!!!くぅぅたまらん!!!

「って何考えてんだ俺は!!!!違う違う違う!!!おれはロリコンじゃないおれはロリコンじゃないおれはロリコンじゃないおれはロリコンじゃないおれはロリコンじゃない…」

はたして士郎の明日は来るのか!?
ってまだ朝なんだけどね。






とある並行世界にて

「な・ん・で、私の出番がないのよ!!」

「仕方ないだろアリス。大人の事情ってやつだ。」

親子と思われる3人の男女がいる。
一人は衛宮士朗。
一人は旧姓イリヤスフィール・フォン・アインツベルン改め衛宮イリヤ。
そして二人の娘の衛宮アリス。
アリスはイリヤの特徴を受け継いだのか銀髪に透き通るような白い肌である。
そしてイリヤとアリスの二人が並ぶと親子よりも姉妹にしか見えない。
そしてアリスはいま癇癪をおこしてる。理由は…

「なによ!!ア●ネスだろうが石●だろうが東●都青●年健●育成条●だろうが関係ないわよ!!!
合法ロリ?エターナルロリ?そんなの関係ないわ!!!ともかく私もママとパパのために行くの!!!」

「アリス…それはフォローしてるのかしら?貶してるのかしら?」

こめかみをピクピクさせながらも問いかけるのはイリヤである。実際彼女にしてみればホムンクルスの成長しないからだというのは一つのコンプレックスである。
幸いにして寿命は人間と同じように生きられるようになったが、体が成長しないのは治らなかった。ゆえに事あるごとの先の発言のようなあだ名?がついたのである。

「なんでよ!!!ママだってパパと一緒に暮らしていて今は幸せなんでしょ!?なら私がそのお手伝いに行って何が悪いの!!」

アリスは非常に親思いの良い子である。だが若干その思いが空回りして先の発言のような自爆が多い。いわゆる愛すべき馬鹿、憎めない子なのである。

「とはいえなぁ、もう少し情勢が良くなればまだしも…今の情勢でやったら絶対に……アウトだな」

「アウトね」

「なんでよ~!!!?」

果たして彼女も性杯戦争、もとい聖杯戦争に参戦することは出来るのか!?



あとがきという名のいいわけ
作者が馬鹿をやってしまったせいでなぜかチラシの裏に作品が表示されなくなってしまいました…
そのためもう一度同じ作品を投稿することに。
そのせいで感想も消えてしまったので申し訳ありませんでした。
というわけで今回は白の子の子も出ました。(誤字にあらず)
そして桜と小春…
どうしてこうなった?
というか全然本編が進んでない…
そもそもこっからどうやって本編進めよう?
困った…

感想返信

水城様
本当に桜と小春は危ないです。
士郎さん逃げて~
アリスに関しては参戦するかどうかは…どうなるでしょう?

スーさん様
白セイバーに黒セイバーにカレンにルビア…
さすがに作者の文章力でそこまで書けるかどうかは…
現状でさえすでにカオス(笑)な世界なので

ストーミィ様
『ドキッ☆サーヴァントだらけの士郎争奪戦!~イレギュラーもあるよ~』おもしろいですね
いっそタイトル変えようかな…
セイバーの娘は本編にある通り魔力供給という大義名分の名のもとに未来でもお盛んだったので…
桜の娘は…教育の賜物でしょうか?
イリヤの娘は今回出しました
ライダーとカレンは…どうしましょ?
続きを期待して頂いてありがとうございます^^



[28139] 第三話 キャス子でございます
Name: ギャップリ◆9c652980 ID:42b0f065
Date: 2011/06/05 05:00
「おーほほほ!!!どうやら未来の私は無事に成功したみたいね!!!
これで私の目的も遂行できるというものね!!!」

ここは柳洞寺。冬木市龍脈やらなんやらでともかく英霊のキャス子様、もといキャスターにとってはこの上ない愛の巣、もとい神殿なのである。
そして今高笑いしているローブを纏いフードを被ったいかにも怪しいですよな格好をしてるのが今回の聖杯戦争においてキャスターのクラスで呼ばれた英霊メディア。
裏切りの魔女ともいわれる彼女は今一人の男性に恋をしていた。
男性の名は葛木宗一郎。ある日道を歩いていたら前の日にコスプレをして飲みすぎた挙句道端にぶっ倒れたと思われたキャスターを見つけそのまま保護をしたのだ。
そしてそれはメディアにとっては一目惚れだったのかもしれない。

以下回想

「あなた…どうして私を助けたの?(やだ、この人なんて凛々しい顔してるの?)」

「理由はない。(一応女性みたいだし、コスプレした上に酔っ払いとはいえさすがにあれは悲惨すぎるだろう)」

「わ、私をどうするつもり?(やだ、なんてクールなの?思わず濡れちゃいそう)」

「好きにするといい。(早く帰ってくれないかな)」

「こ、ここにいてもよろしいのですか?(やだ、何なのこの人?もう頭が溶けちゃいそう)」

「構わん。(マジかよ、俺居候なのにあとで住職に酒をもって頼みにいかねぇとな…給料日前なのに)」

「!!!わ、わかりました。…あなたに頼みたいことがあります。(この人よ!!この人が私の運命の人なのよ!!もう聖杯なんてどうでもいいわ、この人と一緒に)」

「言ってみろ(マジかよ、まだなんか頼む気かよ、最悪だ、なんで俺がこんな目に)」

かくして二人は勘違いをしたままマスターとサーヴァントの契約を行いなんやかんやでなし崩し的に周囲には内縁の妻のような印象を与えた。
また、この事実を知ったのは葛木が役所に所用で手続きに行ったときに家族欄を見たときである。



妻:葛木メディア



やられたぜ…






そんなこんなで新婚生活?を送っていたある日のこと。メディアは怪しげな電波を受信する

「キタキタキタキターーーー!!!!」

正直近寄りがたい。というかこんなのが妻だなんて嫌過ぎる。
そして電波の正体は未来からの知識の流入。この聖杯戦争においてキーになる存在の情報、そしてイレギャラーの存在の介入である。
キーパーソンは衛宮士朗という男。そしてイレギュラーはその娘たちである。
さらに言えばその娘たちは3つの並行世界においてのそれぞれの衛宮士朗の娘である。
その娘が過去に介入してやることはただひとつ。自分の母との子作りである。
そもなぜこんなことになったかというとある耄碌宝石爺のせいである。




以下回想

「並行世界に行ってみたくないかですって?」

「ふむそうじゃ、いい加減お前さんたちに出した課題がまったく進む気配がないから参考までにとちょいとした旅行気分でな。」

「信じられないわね…あんたの方からわざわざそんな事を言い出してくるなんて。」

キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ
死徒二十七祖 第四位『魔道元帥』現代の魔法使いのひとり。
そして魔術師である以上見返りなしに何かを与えるということはしない。
それは子孫である遠坂凛は十二分に理解していた。

「なにが目的なの?」

「ふむ、かわいい孫たちのためにおいぼれが少し手助けをしてやろうかとな。」

「孫?曾々々々々孫ぐらいのもはや他人といってもいいレベルなのに。それにいまさらあんたが子孫のためにとかそういうの言ってもまるっきり信憑性がないんだけど?それにお生憎様わざわざあなたの手を借りなくても自分自身の手で根源へとたどり着いてみせるわ。」

「そうか、なら無理強いはせんがお主も気になるのではないかと思ってな。」

「気になるって何がよ?」

「衛宮士郎が並行世界で結ばれた相手よ。」

瞬間にピシリと空間にひびが入った。比喩などではなく本当になにかにひびが入った。

「いやいやさすがに若いのう。アーサー王に遠坂桜にアインツベルンの小娘。ほかにも随分とまぁ手を出したからに、やはり若いとは良いものよのう。」

ニヤニヤと笑ないがら世間話でもするかのように語るが凛のほうはわなわなと震え怒りをこらえている。

「そ、そう。でもまぁ別に好きにすればいいじゃない?同じ人物とは言え並行世界なんて所詮別人のような「しかもお主は大半の世界で生涯独身のようじゃな」うがあああああ!!!!!」

「お父様?お母様はどうしてあんなに吠えているの?」

「それはね、美月。触れてはいけない心の闇にあのお爺さんが触れてしまったからさ。」

「心の闇?」

「もう少し美月が大きくなったらわかるようになるからね。」

父と娘はなんとも和やかなものである。

「はぁはぁ、いいわならあんたの気まぐれの旅行に付き合ってやろうじゃない!!」

「すまんが連れていけるのは凛ではなく美月の方じゃ。」

「へ?」

「私?」

言われた美月の方も何が?という顔している。

「ちょっちょっと待ちなさいよ!どうして私じゃなくて美月なのよ!!」

「単純じゃ。わしがロリコンじゃからだ」

「宇宙のチリになれぇえええこのロリコンジジイがああああ!!!!!」

一瞬にして数十発のガントが宝石翁に叩き込まれる。

「ふむ、なかなか鍛錬しておるようじゃの。しかしまだまだこの程度では「光に…なれえええええ!!!!」ぬぉっ!!!?」

続けざまに宝石魔術を数十発叩き込まれるロリコンジジイ。
その姿はまるで真っ白に燃え尽きたどこぞのボクサーのようだった。

「ふっ、かつて先人たちは言ったものじゃ“ロリコンはいいものじゃ”と。それにわしは紳士。仮に変態だとしてもそれは「はいはいもういいから。」うむ、せめて最後まで言わせてもらいたかったのだが…」

士朗の方は凛ほどロリコン発言をそこまで気にしていない。まぁ凛にしてみれば女性のプライドを傷付けられたようなものだから余計に怒りがあるのかもしれないが。

「まぁそんなわけで間違っても手を出す気はない。それに実際問題並行世界に同じ人物を連れていくよりは本来いない人物を連れていった方がまだ扱いやすいからな。」

「確かに同じ人間が二人いたらややこしいことになりそうだな。まして凛が二人いたら…」

「じゃろう?ゆえに娘である美月であれば凛と結ばれていない他の並行世界に移動した際にもなにかと都合がよいのだ。“ただの”経歴不明で済むからな。」

そんなこんなでいろいろ説明と説得があったのち結局美月は並行世界に行くことになった。もっとも最初に旅行と言った通り定期的に1週間程度から長い時で1カ月程度で戻ってくる。ただしそのときは別の並行世界の衛宮士郎の娘を連れてきてだ…

「海外留学ならわかるけど…まさか異世界留学なんて思いもよらなかったな…」

中でも衛宮アナスタシア、衛宮小春はよく喧嘩しつつも仲の良い友達のようであった。
もっともアナスタシアと小春の過剰といえるスキンシップには困ったものがあるが。
そしてある日ついに決定的ともいえる事態へと発展する。

「お父様は絶対に私とお母様の!!!だから渡さないんだから!!!」

「何を言うんですか父上は母上と結ばることこそが幸福なのです。ゆえにあなたの意見は却下します。」

「うふふおとうさんは私とおかあさんの三人で…うふふふ、あらやだ涎が。」

ここまで娘に思われるのは父親冥利に尽きるだろう。若干一名おかしなのが混じってるが。
ともかくそういうことになって

「なら、お父様に選んでもらえばいいでしょう!?」

「待ってください。この世界の父上ではすでにあなたの母と結ばれてる。それではいささか不公平だ。」

「ふたりのおとうさんに挟まれて…うふ、うふふふふふふ♪」

うん若干一名やっぱり変なのが混じってるがスルーしよう。

「だからまだ父上が誰とも結ばれなかった過去に、それでいて私の母上と出会ったあの運命の夜に戻って改めて父上に選ばせるといいでしょう。」

「ちょっと待ちなさい!!なんであんたの母親が現れた日なのよ!それならお母様とお父様が初めて手を結んだ文字通り“初めての共同作業”の日だって運命の日でしょうが!!!」

「若いおとうさんと…あぁやだ濡れてきちゃった♪」

あれ?なんか変な方向に話が向かってないか?

「そんな時にはこのキシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグにお任せ!!!」

どこからともなく現れたロリコンもとい変態爺。
そしてその後変態爺の説明によると時間逆行も不可能ではない。ただしメディアと凛の協力も不可欠との事。
結局メディアさんの協力を取り付けるまでにもひと悶着あったがなんとか協力してもらえることになった。
しかも協力するのはメディアさん一人ではなく、それぞれの並行世界のメディアさんを含めた3人。同様に凛もそれぞれの並行世界の凛を含めた3人。
また協力にあたりなにやらメディアさんも自分の思惑があるとかいって終始不気味な笑みを浮かべていた。

回想終了


場所はメディアと葛木の愛の巣もとい柳洞寺にもどる。
(ふふふ、この知識さえあれば!!宗一郎様に最大の快楽を与えることができる!!!)
未来のメディアは自身の知識を渡すことによって少しでも幸せになれればと思い渡したのだが肝心の現在のメディアはその知識の一部分(性癖)のみにしか執着してなかった。
(ふふふ、シャイな宗一郎様♪今まであれほど誘ったというのにまるでのってこないんだもの。かといってあんまりがつがつする女だとも思われたくないし。ふふふ今日の夜から楽しみよ~~おほほほほほ。)
恋は盲目というがメディアはまったく気づいてなかった。葛木がメディアを相手にしていないということに。

(うわーなんかまた不気味な笑いしてやがるよ。本当にかんべんしてくれよ。勝手に籍は入れられるわ、なにかと襲おうとしてくるし。)
心底嫌気がさしていた葛木宗一郎であった。
どこまでもすれ違う二人である。








とある並行世界にてまだ娘達がいる時の話

「セイバー!!!我と結こ「エクスカリバーーー!!!!!」ぬおおおぉぉぉぉ!!!!!」

これは日常風景の一つ。衛宮士郎とセイバー、アルトリアが結婚しさらには子供が生まれ数年が経ったある日のこと。

「何故だ…何故セイバーがあのような雑種とイチャイチャするんだ?…我のほうが断然に格好いいではないか…」

結婚し子供が生まれてもなお求婚し続けるのは恐ろしきは英雄王の執念か。

「…おじちゃんどうしたの?」

「お前は…たしかセイバーの娘のアナスタシアと言ったか?」

間違っても衛宮士郎の娘とは言わないのが英雄王クオリティである。

「ぼろぼろになっていたいの?そんなときはいたいのいたいのとんでけするんだよ。」

なんとも柔らかな笑顔である。見るものすべてを癒すその笑顔はまさしく天使、否女神といってもいいだろう。

「いたいのいたいのとんでけ~、なおった?」

「……ああ治ったよ。大丈夫アナスタシア。我は答えを得たよ。」

どこぞの赤い弓兵のパクリと思うなかれ。しかし今の英雄王にはそれ以上の言葉は思いつかなかった。

「…アナスタシアよ。…我と結k「エクスカリバーーーー!!!!!!」ぬおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」

哀れ英雄王。だがとどめを刺したのはアナスタシアの最後の一言。

「だめだよ。アニィはね、おおきくなったらパパとけっこんするんだから♪」

純真な笑顔。ゆえにダメージは計り知れない。

「セイバアアアアアアーーーー「うるさい!!!エクスカリバーーーーー!!!!!」ぬおおおおおおおお!!!!!!」

英雄王が報われるときは来るのだろうか…

余談だがエクスカリバーを3発使ったことによって魔力が不足したセイバーはその日士郎に迫ったとか。




あとがきという名のいいわけ
また本編が全然進んでない…
というかこのキャス子様誰ですか?
自分で書いててこれはやりすぎだと思ったが修正不可能レベルに…
どうしてこうなったorz
そして宝石爺さん…完全にギャグキャラと化しました
むしろこの作品でシリアス担当いるのか?
言峰はマーボー神父だしギルはセイバーの変質金ぴかストーカーだし
あれ?いなくね?
最後の良心は英霊エミヤだけか?
君の突っ込みに期待だ!!!

感想返信

ストーミィ様
両親がああだから子供もああなるんですよね。
面識については今回の話で強引ですがこういう形で会ってることにしました。
イリヤの娘のアリスですが…はてさてここから先は言えませんね。(ノープラン)

のーみん様
誤字指摘ありがとうございます。
売ってる最中にも違和感があったんですが士郎でしたね。シロウの変換で似たような漢字がたくさんあるので間違えてしまいました。
キャラは…どこまで増やそう…



[28139] 第四話 俺の名前はクー・フーリン!!!
Name: ギャップリ◆9c652980 ID:42b0f065
Date: 2011/06/05 05:06
衛宮家食卓

いま非常に不穏な空気が流れている。食卓にはすでに朝食が並べられているが、誰も手をつけていない。否、つけられる雰囲気ではない。

「それで衛宮君?正直あなたも事態を把握してないかもしれないけど、私にも“このこと”に関してはさっぱりなのよ。説明してもらえるかしら?」

「あ、あの先輩…私も教えてほしいです。」

「マスター、私も同感です。納得のいく説明を。」

赤い悪魔、おっぱい魔人、腹ペコ騎士の順である。

「あ、ああそうだなて言っても俺も昨日の今日で大したことはわからないんだが…」

ちなみに今問題の当事者でもある3人娘は別室にてアーチャーが子守をしている。
まぁある意味アーチャーの正体を考えれば妥当な人選ではあるがアーチャーとても本当に未来から来たのなら余計なことを言わせないために釘をさしとかなければなるまい。
結果としてアーチャーの疲労がたまったのは言うまでもない。

「ならこちらから質問するわ。あの娘たちは本当に私、桜、そしてセイバーの娘ってことでいいのかしら?」

「あ、ああ多分あの娘たちが言うには…ってセイバー?もしかしてアルトリアさんのことか?」

「マスター、既に事情をある程度把握され名前もばれてしまったとはいえできるだけ私のことはクラス名であるセイバーと呼んでほしい。」

「そうか、それじゃ俺のこともマスターじゃなくて名前で呼んでほしいんだが。色々あって既に知ってると思うが俺は衛宮士郎。自己紹介が遅れて悪かったな。」

「分かりました、それではシロウと。ええ、私としても、この発音の方が好ましい。」

「そして二人だけのときはお互いに名前で呼び合うんですね。わかります。父上が昔から照れているというのは聞き及んでます。」

「………」

なぜかアナスタシアがいつの間にか士朗の隣にちょこんと座っていた。

「な、なんであんたがここに!?ていうかどこから聞いていたのよ!?」

「父上と母上の決定的最初の出会いそして初めてお互いの名前を呼び合うシーンですよ?娘である私もぜひ立ち会わなければと思い。それと私のことはアニィと呼んで下さい。」

その瞬間後ろからドタドタと音を立てて誰かがやってきた。

「こぉのナス娘!!!また一人だけ勝手しやがって!!!あんたはもう少し協調性というものはないの!!?」

「はぁはぁ若いおとうさんとおかあさんといっしょに……うふふふふふ♪」

諸悪の根源である3人娘だ。

『すまない凛、少し目を離したすきに子供たちがいなくなったのだがそちらに『今ここにいるわよ!!!』……すまないすぐにそちらに向かう。』

その後アーチャーが引き取るまで3人娘による喧騒は続いた。一人若干ずれてるのもいたが…


「とりあえず昨日何が起こったのか教えてくれないか?俺も途中までしか覚えてなくて気が付いたらベッドの上だったし…」

「そうね、衛宮君は途中で気絶したみたいだし。」

というわけで回想スタート




「あぁ~そろそろ仕掛けてもいいかい?」

気だるそうな声をあげて尋ねるのは蒼い全身タイツの変質者もとい第5次聖杯戦争のサーヴァントの

「出たわね!バ●ラ!!!」

「俺の歌を聴けええ!!!って違ぇえええ!!!」

「そうですよ美月、あれは邪眼の男ですよ。」

「ジャスト一分だ。悪夢(ユメ)は見れたかよ?ってそれも違えええ!!!」

「違いますよ。あれは黒●風。異界の召喚銃を使うアンリミテッド…」

「ソイル!!我が力!!!っていい加減にしやがれええ!!!俺の名はクー・フーリン!!!アイルランドの光の御子と呼ばれた槍の名手!!って、あっ……」

「自分でばらしたわね。」

「ばらしましたね。」

「ばらしちゃいましたね♪」

呆然とするランサーにくすくすと笑う3人娘。この3人やはりなんだかんだで仲がいいのかもしれない。

「くっ!!だが真名がばれたところでここで引くわけにはいかん!!!それに聞き耳を立てるつもりはなかったがお前らの話し声がここまで聞こえていたからな。悪いが嬢ちゃんの名前は聞かせてもらった。

とはいえアルトリアなんて真名の英雄には俺は心当たりはないがこれで条件は五分!!いざ尋常に勝負!!!」

「その心意気や良し。私も真名がばれてしまった以上はもはや手加減をするつもりはありません。それにかの光の御子と手合わせ出来るのは光栄ですよ。」

「光栄だな。なら受けてみるか?我が必殺の一撃を!!」

ピシリとした緊張した雰囲気が漂う。先ほどまでののほほんとした雰囲気はかけらもない。
今ここでランサーとセイバーによる正真正銘の一騎打ちが始まる!!

と思われたが

「ていうかさ自分で自分のこと名手なんていうかしら?そういうのって他の人から言われるならまだしも自分で言うのは…」

「同感ですね。真の強者というものは常におごることなく鍛錬を重ねるもの。ましてや自分自身が最強など名乗るのはそれはおこがましいにもほどがある。」

「乙女の会話を盗み聞きする時点で最悪ですね♪」

グサリとランサーの心を抉る攻撃。
クリーンヒット!
ランサーは立ち直れそうにない…


「くっ!黙れ!!元はと言えばおめぇらがよけいなちゃちゃ入れるから悪いんだろうが!!」

「人のせいにするなんて英霊の風上にも置けないわね。」

「子供のせいにするなんてダメな大人ですね。」

「男としても最悪ですね♪やっぱり最高の男はおとうさんだけですね♪」

ランサーは反論した。
だがものの見事に封殺され反撃された。子供相手に…
ランサーは男泣きした。

「くっ、くそぅ…どうしてこんなことになっちまったんだ…」

既に戦意を喪失したランサーにこれ以上の戦闘行動は不可能だった。

「ランサー…私としてもこのような状態のあなたと戦うのは不本意でしかない。ゆえにここはお互いに引き分けとしませんか?次に戦うときはこの娘達のいないところで存分に全力でやりましょう。」

「セ、セイバー…あぁわかったぜ!今度会うときこそ全力でやってやるぜ!!!」

そう言ってランサーは颯爽と去って行った。去り際にランサーの流す涙が光る雫が見えたが気のせいではないだろう。

「マスター、ランサーは撤退しましたがまだ近くにサーヴァントの気配がします。これより追撃します。」

「え?ちょま…」

今まで蚊帳の外だった衛宮士郎はいきなり話を振られまして何を言ってるのがわからずどう返答していいかもわからない。
考えてるうちにセイバーは一足飛びに塀を乗り越え敵へと向かう。

「いよいよ次はお母様との邂逅ね!ほらお父様もぼぉっと突っ立ってないで行くわよ!!」

「へ?え?」

がしりと腕を掴まれそのまま美月に引かれ外に向かう。
そんでセイバーがなんか赤い男に向かってぶった切ってる光景が見えてとっさに士郎は

「や、やめろおおおおお!!!!」

そして美月はニヤリと笑い

(計画通り!!)

と思ったっとか思ってないだとか。






「哀れねランサー。」

「そのなんというか、かわいそうだとは思います……」

「ですから私もあの場ではランサーとの決着は止めたのです。あれでは流石に敵とはいえランサーが不憫すぎたので。」

所戻って衛宮家の食卓である。まずは士郎とセイバーにあの場で何が起こったかを説明してもらった。

「というか遠坂。今さらだけど桜にこういう話を聞かせて大丈夫だったのか?」

「それは魔術師的な意味でかしら?なら問題ないわ桜は元は遠坂からの養子で間桐も落ちぶれたとはい魔術師の家系。ある程度は理解があるはずだからその点は問題ないわ。」

「そ、そうだったのか。」

「先輩…今まで隠していて申し訳ありませんでした。」

「いや、俺だった自分が魔術師だってことを話していないんだからお互い様だよ。それに魔術師には秘匿義務があるから仕方ないじゃないか。桜が魔術師でも俺にとっては桜は変わらないよ…」

「先輩…」

「おとうさん…」

うん?


「って!!またか!!あんたたちはあっちで遊んでなさいって言ったでしょう!?」

「だって私のラブセンサーにおとうさんとおかあさんが今いい感じだって受信したからこれはもう一緒に3P…」

「シャラップ!!!黙りなさい!!!『凛実はまた『さっさとこっちに来い!!!このダメ子守!!!』…承知した。地獄に堕ちろマスター。』あああもうどいつこいつもぉおお!!!」

頭をぐしゃぐしゃと掻き毟るその姿はとても普段の学校生活で見る優雅さは見えない。
遠坂家の家訓常に優雅たれ?そんなもんとっくに許容範囲を超えてるわ!!

桜と士郎がなだめながらも子守がトラブル娘を引き取りに来るまではとても落ち着いてはいられなかった。
そしてアーチャーの苦労はまた増える。





とある赤い子守の話

私は今3人の子供の世話をしている。聖杯戦争のサーヴァントとしてよばれたこの身なれど…これは理不尽ではないかマスターよ。
今マスターたちは情報交換のため別室にて話し合いをしているが、この子供達をほうっておけないというよりいたら話が進まないということで私が面倒をみることになった。
時間はまだ朝だが直に藤村大河もやってくるだろうからそうすれば子守を変わってもらえるだろうという思いと、何より並行世界の自分の娘とも呼べる存在が気になったからある程度楽観視していたのかもしれない。

「だからあんたは協調性というものを…」

「私は信念を貫くだけで…」

「おとうさんとおかあさんと私と3人で、うふふ…」

予想以上の難敵だ。というより3人目の娘は誰だ?これが桜の娘だと?信じられん。かつて俺が救うことができなかった彼女の娘がまさかこんなことになるとは…
いや、彼女だけではない。セイバーの娘も、凛の娘もどちらも性格が少々…なんというかまぁあれだ。
だが3人ともやはり彼女達の娘ということもあってとてもかわいらしい。いずれは美人に成長することだろう…
おのれぇ…衛宮士郎め。許せん!俺などひたすら世界に呼ばれて仕事ばかりで女を作ることなどできなかったというのに!!
あまつさえこのようなかわいらしい娘がいるだと!?
やはりあの男はこの俺自身の手で抹殺するしかない!
衛宮士郎、貴様がそのような軟派な人間であるというなら、貴様は理想(ハーレム)に溺れて溺死(腹上死)しろ!!このリア充め!!!

あ、眼を離した隙に子供達がまたいなくなってる。
ふっ流石は彼女達の娘。この俺を欺くとは将来は期待できるだろう。とりあえず念話でマスターに確認しなくては。

『凛実はまた『さっさとこっちに来い!!!このダメ子守!!!』…承知した。地獄に堕ちろマスター。』

くそぅ衛宮士郎め!やつのどこがいいというのだ!!?
この俺の方が明らかに格好いいというのに!!
ふふふならばいいさ。いずれは私こそが真の父親にふさわしいということを娘たちに理解させよう!
そうかこれが子を持った親の感情というものなのだろうか。心の奥が充足していく気分だ。

答えは得た。大丈夫だよ遠坂。オレも、これから頑張っていくから。

そのためにもあの衛宮士郎をまずは抹殺セネバ!!



あとがきという名のいいわけ
回想が半分しか終わらなかった…
次回は回想の続きからということになります。
ランサーの兄貴はかわいそうですね。 本当に哀れ…
アーチャーはなんか本編とは別方向の問題で士郎を抹殺に向かいます。
ある意味原作以上に復讐心がまずいかも…理由は嫉妬だけど。


感想返信

あるふぁ1様
葛木先生は口べたが災いしてある意味被害者です。加害者はもちろん粘着ストーカーのM氏。
誰か彼を助けてあげて下さい…


ストーミィ様
もはやゼルGに面影はありません。もちろんこの世界のゼルGも…おっとっと
赤い弓兵さんは予想通り八つ当たりくらってますがなんか若干こっちもおかしなことになりそうです。
セイバールートも…なんか色々地雷ありそうだな…
むしろこの世界そのもの地雷原地帯みたいなものだからなぁ…士郎に明日はあるのか!?

ペン吉様
英雄王はもはやダメですww
母に求婚すればエクスカリバー
娘に求婚すればエクスカリバー
もはやどうにもならないエクスカリバー
なんかこの世界男性陣が総じて報われないよなぁ…




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