釣り上げた琵琶湖の外来魚を料理や肥料に活用することを訴える外来魚釣り大会が5日、大津、草津、長浜市など県内5カ所で開かれ、家族連れを中心に700人が参加した。
釣り具業者らでつくる日本釣振興会県支部と県の初共催。県は、2003年に外来魚リリース(放流)を禁止する条例を施行して以降、外来魚駆除を訴える釣り大会を開いてきたが、「びわ湖の日」が制定して30周年を機に外来魚を有効利用しながら減らしていくことを釣振興会とともにアピールすることにした。
大津市浜大津の会場では170人が参加。釣振興会の会員からエサの付け方や釣りざおの持ち方を教わりながら体長20センチほどのブルーギルを釣り上げた。ブルーギルのフライや、外来魚から作った堆肥(たいひ)を利用したレタスやトマトも試食した。
初めて釣りをした大津市長等小4年飯田一成君(10)は「ブルーギルがおいしい魚と分かった。また釣りに来たい」と笑顔を見せた。釣振興会県支部長の中川浩邦さん(50)は「ブルーギルはビタミンを豊富に含む魚。害があるというイメージを持たずに気軽に釣り上げてほしい」と話していた。 (曽布川剛)
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