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波力発電:水俣発、自然エネルギー活用 市が実証実験 「太陽光」と需給調整 /熊本

 ◇市長「全国に先駆け導入を」

 自然エネルギーの活用を掲げて水俣市が取り組む波力発電の実証実験が27日始まった。市内の丸島新港に発電装置を取り付け、隣に設置した太陽光発電機と合わせて「スマートグリッド」と呼ばれる電力需給の組み合わせ調整も試みる。現地であった火入れ式で、宮本勝彬市長は「全国に先駆けた自然エネルギー導入を目指したい」とあいさつした。【西貴晴】

 装置は滑車につないだ直径1メートルの金属製のフロート(浮き)と450キロの重りを堤防からつるし、波の上下動に合わせた滑車の回転を発電機に伝えて電気をつくる。出力は1キロワットと小規模だが、原理が簡単で波が弱くても一定の発電ができる。

 開発した羽田野袈裟義(けさよし)山口大教授(水工学)によると、従来は外洋に浮かべる大規模な装置が多かったが、今回は波戸に簡単に設置できるのが特徴。太陽光発電と組み合わせて蓄電池につなぎ、一定の電力を維持して漁協の養殖施設のポンプに使う。装置でつくった電気を実際に活用するのは全国初の試みという。

 取り組みは10年度、総務省の全額補助事業「緑の分権改革推進事業」に選ばれ、波力、太陽光発電のほか、市役所脇を流れる小川の流れを利用した小水力発電と合わせて3700万円の予算がついた。このうち小水力発電は3月までに実証実験を終えている。

 市は「装置を堤防に置くだけで発電できるし、必要なら数基並べて必要な電気を得ることもできる。水俣発のクリーンエネルギーの取り組みとしてアピールしていきたい」と意欲をみせている。

毎日新聞 2011年5月28日 地方版

 
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