松山市の公共工事を巡る裏金捻出疑惑で、きょう渦中の孫請け会社の社長が初めて記者会見を開き「渡された金は運転資金ではなく政治資金だ」などと市の調査に反論すると共に、議会で証言する姿勢を示しました。
きょう県庁で会見を行ったのは、2001年に設立された機械設備会社、エー・エス・ケー機工の代表取締役の社長です。
ASKは一連の疑惑での孫請け会社にあたり、松山市の調査で、「下請けからASKに渡った2000万円は運転資金だった」とされた事について、「政治資金だった」と反論しました。
孫請け会社社長の話「元市職員。
この方が政治資金でカネが要ると…2000万。
400万は税金対策で渡すという事で400万自分がもらった。
そして1600万を(元職員)に渡した」。
さらに社長は、「カネを渡した元職員から、政治資金は市の幹部が集めていると聞いた」と説明したほか、市の幹部が先の工事予定を元請けに流していたことなど、疑惑への幹部の関与を指摘しました。
名指しされた幹部は今も現役の幹部で、きょう各社の取材に対して「根も葉もない話で私は何も知りません」とコメントしています。
さらに社長は、今も市や市の外部委員から接触がないことを明らかにした上で、「喋りますよそれは、もし呼ばれたら」と話し市の調査に協力する考えを示しました。