参考図書 1
ウルトラライトバックパッキングと言っても、日本で市民権を得られているとは思えないので一応どんなものなのかを説明します。一般的にはちょっと信じられないような軽量な荷物で、快適さを極力損なうことなく、自然の中を歩いて旅しようというものです。私がやっているのがウルトラライトの範疇に入るのかには非常に疑問が残りますが、興味を持つようになって、バックパックの重量が軽くなリ続けているのは確かです。一番最初の頃に比較すれば、同じ二泊三日の旅でも5キロ近くは軽量化されたと思います。軽量化は現在も進行中で何処まで軽くなるかは、まだまだ分りません。学んだ知識のほとんどは実行に移していないので…
といっても、ウルトラライトの流れは未だ始まったばかりで、世界的に見ればまだまだ小さなものにすぎません。やっと最近になって、イギリスの雑誌などでアメリカのウルトラライトバックパッキングのことが少し紹介されたぐらいで、けして主流とはいえません。このことは心に留め置く必要があると思います。なぜなら、万が一の時には「ろくな装備も持たないで…」と遭難予備軍と思われてしまう可能性が高いからです。私からすれば確かに荷物の量は少ないですが、その分を智恵と工夫で補っているのです。けして遭難予備軍ではないのです
ですが世間一般からすれば、ちょっと危なく見えるのも確かです。私は重装備は安全とは同義ではないと思いますが…。リスクは間違いなく存在します。それを忘れないことが大切なんだ、と私は思っています。
ウルトラライトバックパッキングは「智恵と工夫で荷物を少なくするもの」と私は考えています。ですので、どうしても勉強は避けられません。勉強すれば、そのぶん荷物の量は軽くなるのです。私なりの方法論を述べるのもいいのですが、先に私が読んだものの中で参考になったと思う本や雑誌、それにウェブサイトを紹介します。これらから得た知識や智恵、それに思想(哲学と呼ぶ人もいます)が今の私のバックボーンを形成しています。これらの本を読んでもらえれば「なぜタープを自作しようと思うようになったのか…」などを理解していただけると思います。
前置きが長くなりました。
最初はウルトラライトバックパッキングのバイブルだと私が勝手に思っている本です。伝統的なバックパッキングではコリン・フレチャー氏の著書がこの分野のスタンダードのように感じられますが、ウルトラライトでは↓だと思います。
Beyond Backpacking: Ray Jardines Guide to Lightweight Hiking
この本は現在アマゾン・ジャパンでは入手できません。また、アメリカで入手できるサイトもあるのですが購入は薦めません。なぜかといいますと、現在次の版を著者が執筆中だからです。著者のサイトによりますと近々発行するような雰囲気ですので、わざわざ旧版を購入することはないと思います。
私はこの本でバックパッキングに関する考え方ががらりと変わりました。それに伴い荷物の重量も劇的に軽量化出来るようになったんです。かなり衝撃的な書籍ですが、私は著者は間違ったことは言ってはいないと思っています。私自身の体験からそういえます。
著者のウェブサイトでの話では「極地でタープとキルトで寝る」などちょっと信じられない話もありますが…(寒冷地でタープとキルトで寝るというのは、次の冬に私自身試してみるつもりです)
次の版が出版されましたら、是非読まれることをお勧めします。アマゾンでは扱わない可能性もありますので、そのときには著者のサイトに直接注文することになります。そのさいには注文の手引などを載せるつもりです。私自身もリニューアルされてどう変わったかが非常に気になっている読者のひとりなんです。
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コメント
加藤様。コメントありがとうございます。こちらこそお目汚しで
既製品が自分の要求を満たしてくれないので仕方なく作るようになった。そんな私でお役に立つことがあれば嬉しいです
示唆…なのかな?私としてはただ自由でありたいだけなんです。今日は何処まで行かなくてはいけない!そういった束縛が嫌でテントで泊まるようになり、重いのが嫌で…とやってきたらこうなってしまったのです
投稿: Keny | 2009年2月 2日 (月) 14時34分
偶然、貴ブログ拝見し、なかなか示唆に富んだ内容で、これからもちょくちょく拝見させていただくつもりです。さて、私は長期縦走が趣味ですので、装備の軽量化等にひとかたならぬ興味を持っています。自作や改造や、特注の装備も多く使っています。そして、2007年それに関する本を私家版で出し、08年にはweb上にアップしました。よろしければご笑覧下さい。http://outdoor.geocities.jp/juusou3193/
投稿: 加藤英雄 | 2009年2月 2日 (月) 13時07分