任期満了に伴う青森県知事選は5日投開票され、無所属で現職、三村申吾氏(55)=自民、公明推薦=が無所属の元県議、山内崇氏(56)=民主、国民新推薦=と共産党の県書記長、吉俣洋氏(37)の2新人を大差で破り、3選を果たした。
民主党は4月の統一地方選の与野党対決型3知事選で全敗したのに続く敗北。菅直人首相(64)の早期退陣を求める圧力はなお一層強まりそうだ。
投票率は過去最低だった前回を3・07ポイント上回ったが、41・52%にとどまった。
三村氏は、東日本大震災による福島第1原発事故を受け、新設する委員会で県独自に原発の安全性対策を検証すると訴えた。さらに2期8年の「知名度」に加え、財政再建団体に陥りかねなかった県財政を立て直した手腕もアピール。県議会で6割を占める自民党県連の全面的な支援を受けて県全域に浸透した。
三村氏は、青森市内の事務所で「青森の元気を再生し、東北を再生し、日本を元気にしていく」と抱負を語った。
一方、民主党は5日夜、同県知事選の敗北にについて「生活者本位の政策を訴えたが、現職の厚い壁に阻まれた。結果を真摯に受け止め、今後も県政を厳正にチェックしつつ、政府与党一体となって青森県の復興を急ぐ」とする石井一選対委員長(76)の談話を発表した。
(紙面から)