東京電力は福島第1原子力発電所2号機で、原子炉建屋内の作業環境を改善する作業を今週にも始める。建屋内を換気する装置などを使って高い湿度や放射性物質の濃度を下げる考えだ。作業員が建屋に入り計器類を設置して原子炉の状態をより正確に把握できるようになり、今後の作業計画を立てやすくなる。
2号機は格納容器の破損部分や使用済み核燃料プールなどから蒸気が漏れて、原子炉建屋内の湿度が100%に近い。長時間の作業が難しいほか、ロボットによる撮影などもできない状況だ。東電はフィルターで蒸気と放射性物質を除去して換気する局所排風機や、発熱で湿気を減らすヒーターの設置を検討している。
東電が5日に発表した2号機原子炉建屋の空気中の放射性物質は、マスクを着用しないですむ水準に比べ20~40倍高い濃度だった。排風機などを設置して濃度を下げられればタービン建屋につながる二重扉を開放でき、湿度をさらに下げられる見通し。
1号機では5月上旬に排風機で放射性物質の濃度を10分の1程度に下げ、二重扉を開放した。湿度や放射性物質の濃度が下がれば、圧力計などを設置したり建屋内を詳しく撮影したりできる。
一方、建屋などにたまった汚染水を処理する浄化装置は、5日までにポンプなど一部の機器の試運転を始めた。6日から装置全体に水を通して動作を確認する予定で、15日の本格稼働を目指す。
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使用率:75.1%3320/4420万kW
予想最大電力:3670万kW14時~15時
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