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【サッカー】仙台の“不敗神話”継続 後半ロスタイム弾で柏に競り勝つ2011年6月6日 紙面から ◇ナビスコカップ<1回戦・第1戦> 柏0−1仙台東日本大震災の影響で延期され、トーナメント方式に変更された1回戦第1戦の6試合が行われ、2連覇を狙う磐田のほか浦和、甲府がホームで、仙台がアウェーで先勝した。第2戦は7月27日に行われる。 磐田はU−22(22歳以下)日本代表のFW山崎のゴールなどで福岡に快勝。仙台はJ1首位の柏を試合終了間際のFW中島の決勝点で破った。横浜M−神戸、広島−川崎はともに引き分けた。1、2回戦はホームアンドアウェー方式、準々決勝からは一発勝負となる。 ◆中島決勝ヘッド相手はリーグ戦首位の柏、舞台は敵地。だが、仙台の「不敗神話」はここでも崩れなかった。 3分表示の後半ロスタイムも2分経過。引き分け濃厚と思われた時間帯に格別のドラマが待っていた。仙台はFKから攻撃を展開。最後は今季初先発した松下の左クロスに、途中出場の中島が頭で合わせた。 「(相手DFに)クリアされると思ったし、最後はボールが見えていなかったけど、無心で頭を振った」と殊勲の中島。リーグ開幕戦から公式戦9戦で5勝4分けといまだ負け知らずの状況に、手倉森監督も「大きな成果」と試合後もしばらくは興奮冷めやらぬ様子だった。 主導権を握られたが「組織された守備から、相手の隙を突くという作戦だった」(同監督)と、得意とする堅守からの速攻で対抗。シュート数では上回った。仙台の引いて守りを固めた消極的ともとれる戦術を、柏のネルシーニョ監督は試合後の記者会見で暗に批判したが、勝てば官軍。無敗の指揮官は全く意に介さなかった。 「7月にナビスコ杯でもう一度、リーグ戦で2度、柏と対戦するので、ついていって、そこで勝って(順位を)逆転したい」(同監督)。東日本大震災の被災地“代表”、復興のシンボルという強い思いだけでは説明できない快進撃。仙台がリーグでもナビスコ杯でも伏兵から本命になりつつある。 (相原俊之) PR情報
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