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【大リーグ】松坂「最悪のこと考えるのは当然」 手術決定後、初会見で心境を語る2011年6月6日 紙面から
右肘の内側側副靱帯(じんたい)の移植手術決定から2日。「完全に治すには手術しかないと言われた。覚悟はしていたが、ショックだった。戻ってくる投手が多いのは分かっているが、100%ではないし、最悪のことを考えるのは当然。今は不安な気持ちしかない」。引退も頭をよぎるのか。松坂は時折沈黙し、じっと床を見つめたまま、言葉を絞り出した。 松坂はロサンゼルス近郊で、肩と肘の権威、ルイス・ヨーカム医師(エンゼルスのチームドクター)の執刀で、靱帯の移植手術(通称トミー・ジョン手術)を受ける予定で、期日は未定。5月17日の検査で靱帯損傷が見つかり、同31日に同医師による再検査を受けた際、「靱帯の断裂と言われた」(松坂)ため、手術に踏み切った。 ポスティング(入札制度)の入札額と6年契約の年俸の総額は約1億300万ドル(当時約123億円)。5年目で50勝に届かなかった怪物に対する周囲の目は厳しい。復帰には通常1年〜1年半で、松坂の場合は来夏以降とみられる。契約最終年の来季中に復帰しても、再来年も契約してもらえるかは分からない。「ヨーカム医師を信じる。野球人生最大のピンチだとは分かっている。こういう試練を与えてくれた、野球の神様に感謝できるようになれたらいい」。再びマウンドに立つ日を思い描き、前進するしかない。 ◆松坂に聞く−手術決断の経緯は 松坂「痛みを抱えながら投げることは変わりなくて、投げないことを先延ばしにしても、いずれ手術することになるだろうと。完全に治してマウンドに戻りたい気持ちがあったが、正直まだどうなるかのか全く分からない。今もいろいろ考えるが、ほとんど悪いことしか頭に出てこない。少しでも希望が持てればいいが」 −3日のキャッチボールは 「軽くキャッチボールをしてみろとトレーナーに言われた。そのときは、最後になるとは思っていなかったが、あの程度で、次の日に肘の状態が悪くなっている感覚があって、もうダメだなとあらためて思った」 −同じ手術の経験者からの助言などは? 「大塚さん(元パドレス)に電話していろいろ聞いてみたり、田沢(Rソックス)に聞いてみたりした。戻ってこれる可能性にかける」 −レッドソックスには大型契約で入団した 「あれだけ大きな投資をして僕を獲得してくれたわけだし、申し訳ない気持ちだけ」 PR情報
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