ソフトバンク・本多になりすまし！ストーカー容疑で男逮捕

　プロ野球・ソフトバンクの本多雄一内野手（２６）になりすまし、元交際相手の女子大生（２１）に復縁を迫る電話やメールを繰り返したとして、兵庫県警神戸西署は３日までに、ストーカー規制法違反の疑いで海上自衛隊舞鶴地方隊３等海曹・本田幸雄容疑者（３３）の逮捕状を取った。同容疑者は今年５月に同じ女子大生への脅迫容疑で逮捕されており、同署が近く再逮捕する。

　海上自衛官が「ホンダ」つながりでプロ野球選手との一人二役を演じていた。逮捕状の容疑は今年２～３月、本多内野手を発信者に装うなどしたメールを女子大生に十数回送ったほか、「絶対逃がさんからな」などと四十数回電話をかけた疑い。

　捜査関係者によると、本田容疑者と女子大生は昨年３月にインターネットの交流サイトを通じて知り合い、交際を始めた。同年１２月頃から別れ話を持ちかけられるようになった本田容疑者は、２人が共にソフトバンクのファンだったことから、女子大生の気を引こうと「自衛隊から派遣されて（球団の）トレーナーをやっていた」などと、あたかも自分が球団関係者であるように偽装し始めた。

　その後、女子大生が特に本多内野手を気に入っていたことから、自身の携帯電話とは別に同内野手の名をかたってメールするための“専用携帯”を用意した。試合終了時間を見計らって「きょうのホームラン見てくれた？」と送信したほか、「（本田容疑者と）けんかしたと聞いたけど、追いかけた方がいいよ」とメッセージ。昨年のパ・リーグ盗塁王で今季も打率３割を超えるスター選手が、まるで“大親友”の恋愛を心配しているかのように装っていた。

　本田容疑者は、調べに対し「（女子大生に）振り向いてもらうためにやった。（本多内野手を装って）周囲から自分に連絡するように言えば連絡が来ると思った」と供述しているという。

　同容疑者は今年２月、同じ女子大生に対して電話で「殺すぞ。頭かち割ったろか」などと脅し、５月１３日に脅迫容疑で逮捕された。

（2011年6月4日06時02分スポーツ報知）