ウソ発覚? |
炭酸ガスによる地球温暖化説は 政治がらみのインチキだった? |
「炭酸ガスによる地球温暖化説は政治がらみのインチキである」。昨年の地球温暖化防止京都会議以来、炭酸ガス削減といえば誰もが認める「正義」のようですが、この「正義」に異論を唱えている学者がいます。名古屋市の名城大学・商学部教授の槌田敦さんです。「槌田エントロピー理論」は世界的に有名です。エントロピーって何って? まあ、それは本文を読んで下さい。果たして炭酸ガス温暖化説と槌田さん、どちらがインチキなのでしょうか。それから物理学などというものに非常に疎い者が、この記事を書いていますので、自然物理の常識を、さも大発見のように書いてしまうかも知れませんが、そこの所はご勘弁を。(大西 純) |
◆槌田 敦(つちだ あつし) 1933年東京都生まれ。現在、横浜市在住。名城大学・商学部教授(環境経済学)。「槌田エントロピー理論」の基づき反核・反原発の立場で積極的に発言。リサイクルや環境保護運動の誤りも指摘し、環境問題を解決するための具体的プログラムも提示している。 |
1牛乳パックはリサイクルすべきだ以上は本の帯からの引用だが、槌田さんは、これらのことを、いろんな例を挙げながら「すべて間違っています」と論じていった。「常識」が覆えされていく痛快さに加え、対談形式というわかりやすさもあり、この本は僕の愛読書となった。
2再生紙とリサイクルは地球にやさしい
3分別収集運動でごみ問題は解決できる
4自然食運動で「安全」と「健康」が手に入る
5炭酸ガスが増えれば地球は温暖化する
6科学技術でエネルギー問題は解決できる
◆エルニーニョ現象 南米のペルーからエクアドル沿岸から東太平洋赤道域で海面水温が異常に上昇する現象(槌田さん流に言うと水温が下がらない)。世界的に異常気象をもたらす。赤道地帯を吹く南東からの風・貿易風が通常通り強いと、温かい海水が西太平洋に運ばれる。それを補おうとペルー沖で冷水が湧き上がり水温を下げるが、(例えばインドネシアの火災によって大気の循環が止まることによって)貿易風が弱まると温かい水が東太平洋に残り、エルニーニョが起こると考えられている(1991年『朝日現代用語・知恵蔵』を参考)。 |
大西 純 |