レビン氏、普天間移設進展求める

2011年4月29日 09時35分このエントリーを含むはてなブックマークLivedoorクリップに投稿deliciousに投稿Yahoo!ブックマークに登録

 【東京】米上院軍事委員長のカール・レビン上院議員は28日、北沢俊美防衛相と会談し、「海兵隊がこの地域で活動していることは非常に重要であり、サポートされてしかるべきだ」と指摘。米軍普天間飛行場の移設問題に関して「移設が進捗(しんちょく)しないことはすべての利益に反する」と述べ、次回の日米安全保障協議委員会(2プラス2)に向けて日本の姿勢をただした。

 これに対し北沢氏は「沖縄の政治状況は厳しいが、日米合意を着実に履行する姿勢で2プラス2に臨む」と表明。膠着(こうちゃく)する普天間移設の打開に向けて「政治が機能して解決する覚悟を持っている。日本の強い意志を表明したい」と述べた。

 北沢氏は5月7日に予定されている仲井真弘多知事との会談にも触れ「知事は問題の本質を理解している。率直な意見交換をして、うまく問題解決できるようにしたい」と述べた。

 レビン氏は枝野幸男官房長官、松本剛明外相ともそれぞれ会談。枝野、松本両氏は「県民の理解を得ながら日米合意に沿って進めていく方針に変わりはない」と表明した。

 会談後、レビン氏は記者団に、普天間移設をめぐる日本側の対応の遅さに不満を示した。会談には東アジア・太平洋小委員会委員長のジム・ウェッブ上院議員も同席した。

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