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焼き肉店 衛生基準クリア0

2011年06月04日

◎県立ち入り 生食自粛呼びかけ

 北陸地方などで展開する焼き肉チェーン「焼肉酒家えびす」の集団食中毒事件を受けて県と和歌山市が5月に実施した焼き肉店などへの立ち入り調査で、厚生労働省の定める衛生基準を満たす店舗が全くなかったことが分かった。県が3日発表した。県は引き続き、生の肉を食べないよう呼びかけている。

 県食品・生活衛生課によると、県の8保健所と和歌山市保健所が5月6〜31日、県内で生食用の肉を客に提供している飲食店166店舗と、生食用の肉の処理や販売をしている業者の59施設を調べた。衛生基準には「器具の適切な消毒」「適切なトリミングの実施」などがあるが、166の飲食店はいずれも基準を満たしていなかった。

 59施設のうち、輸入馬刺しを扱っている海南市の販売業者は肉の加工を自前でしていないため、唯一、基準をクリアしている施設とされた。

 県は適合していない施設に対して生食用の肉の提供や販売を中止するように指導している。しかし、29店舗と7施設は立ち入り調査後も継続しているという。

 県は「生肉は新鮮であっても食中毒になることがあるので食べないでほしい」と呼びかけている。

(北川慧一)

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