白鵬が土俵入りで勇気届ける、４日から被災地訪問へ

盛岡駅に到着した（右から）日馬富士、白鵬らの力士

　日本相撲協会が４日から８日の日程で行う被災地の慰問巡回に参加するため横綱・白鵬（２６）＝宮城野＝ら力士が３日、岩手県入りした。

　ＪＲ盛岡駅に降り立った白鵬は「１日２回（横綱）土俵入りがあるからしっかり頑張りたい。しっかり働いて成功を収められれば」と力を込めた。一方、大関・魁皇（３８）＝友綱＝は４月にも岩手・大槌町を慰問。その際に相撲部の監督を亡くした大槌中部員と交流した。再び４日に同町を訪問するが「避難所を出ることができていたら、うれしいんだけど」と思いやった。

　今回は５日間で岩手、宮城、福島の３県で計１０か所を訪問する予定。不知火巡業部長代理（元関脇・青葉城）は「（現地で）要望があれば、時間が許す限りほかの避難所も何組かに分けて行きたいと思う」との意向を示した。すでに期間中は力士の外出は基本的に禁止、飲酒の自粛も通達されている。同部長代理は「いつもの巡業とは趣旨が違うので」と話していた。