NHK広島県のニュース 広島放送局
被爆地経験生かし福島支援を
原爆が人体に与える影響の研究成果を発表する「原子爆弾後障害研究会」が広島市で開かれ、講演した専門家らは東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、被ばく地である広島や長崎の経験をいかして、福島の支援を充実させるべきだなどと訴えました。
広島市中区のホテルで開かれた研究会にはおよそ200人が参加し、福島第一原発の事故に関連した講演や発表も行われました。
このうち、被ばく医療の専門家などが意見を交わすシンポジウムでは、広島大学の神谷研二教授が被ばく地である広島や長崎の経験をいかして、福島の住民の不安を取り除き、今後の健康管理の支援を充実させていくべきだと訴えました。
このほか、長崎大学の研究者は震災後、1か月の間に平均5日間にわたって福島県に派遣された長崎県の職員や大学関係者などこれまでに173人について体内の放射線量の測定を行ったところ、「放射性ヨウ素」が90%、「放射性セシウム」が17%の人から測定され、少ないレベルで健康には影響はないものの『内部被ばく』が確認されたことを報告しました。その上で研究者は「測定した人たちの現地での行動パターンをさらに調べるなどして、引き続きフォローしていくことが必要だ」などと話していました。
06月05日 19時08分
広島県のニュース
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