5日、広島市で開かれた学会で、福島第1原発事故後、長崎から派遣された関係者の9割から通常、体内には存在しない放射性物質が検出されたことが報告されました。
報告したのは、長崎大学の研究グループです。災害支援のため長崎県内から福島入りした人から内部被ばくを心配する声が上がったため、調査していました。
震災が起きた3月11日から1か月間に派遣された長崎大学や自治体の職員173人を調べた結果、「放射性セシウム137」が9割にあたる156人から、「放射性ヨウ素131」が2割の30人から検出されました。いずれも微量で、健康には影響がないとしています。
「この値から考えて住民の方が実際に体内の放射被ばく線量で健康に影響に出るレベルかといえば、それは考えにくいと思います」(長崎大学 高村昇教授)
研究グループは、建物の中にいたか、外にいたかなどと検出量の関連を調べることにしています。(6/5 18:19)
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