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日本相撲協会による東日本大震災の被災地慰問巡回が4日、岩手・山田町と大槌町で始まった。この日は幕内上位18人ら約100人の協会員が参加し、ちゃんこを振る舞ったりサインに応じるなど、被災者と交流を図った。横綱・白鵬(26)=宮城野=は異例となる1日2回の横綱土俵入りを敢行。犠牲者への追悼と復興へ向かう被災者たちを激励した。慰問巡回は8日まで行われ、岩手、宮城、福島の3県で計10か所を訪れる予定。
白鵬がしこを踏むたびに、被災者から「ヨイショー!」と大歓声が上がった。この日から始まった慰問巡回。山田町の約2000人と大槌町の約800人の前で大役を果たした白鵬は「(亡くなった人を)思い出すことがあるかもしれないが、引きずらずに笑顔で(前に)いくことが大事という思いだった」と神妙な表情で語った。
自身にとっても被災地慰問は念願だった。付け人の大和田(27)が岩手・陸前高田市に住む親戚を亡くすなど、震災は人ごとではなかった。津波で直接被害を受けた地を訪れるのは今回が初めて。津波の大きな爪痕を見て「『えっ』と思わず声を出してしまった」と厳しい表情で話した。
被災者に少しでも元気になってもらおうと、異例の1日2回の横綱土俵入りを行った。白鵬自身も「初めて」という。しこには鎮魂の意味もあるだけに「土俵入りに熱を込めた。自分のやれることを精いっぱいやっていこうと思う。心が少しでも豊かになってくれれば」と思いを語った。
横綱は将来の角界を背負うであろう少年にも夢を与えた。山田町内の少年団で相撲に励む千代川勇也君(8)は、普段使用しているまわしに、白鵬のサインをもらった。「『頑張れ』と言われてうれしかった」とはにかんだ。今回の震災で父方の祖父母を亡くし、稽古場も津波で流されたという。それでも千代川君は白鵬から勇気をもらい「将来は横綱になりたい」と力を込めた。
津波で多くの少年たちの稽古場が流されたことを聞くと「できれば東京に招待して、やっていければなと思います」とプランを明かした白鵬。残り4日間も力いっぱい土俵入りなどを行い、各地の被災者に元気を与えていく。
◆夢の再開も 〇…大槌中2年で相撲部の大萱生皆空(おおがゆう・かいくう)君は、大関・魁皇(38)=友綱=と念願の再会を果たした。魁皇は4月に同町を訪れ部員と交流を図り、その時に再訪を約束していたという。「本当に来てくれたんでうれしかった」と大萱生君。この日は普段の稽古場で横綱が土俵入り。祖母を亡くし祖父が行方不明とつらい時間が続くが、その光景を見つめ「夢みたい」と笑顔だった。
(2011年6月5日06時02分 スポーツ報知)
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