2011年4月8日 19時6分 更新:4月8日 23時38分
民主党の岡田克也幹事長は8日、岩手県庁で達増拓也知事と会談し、4月中にも提出する11年度第1次補正予算案のうち、道路や港湾などインフラ復旧の公共事業費が「1.5兆円になる」と伝えた。岡田氏は同県釜石市で記者団に「大きな額だが、広範囲で大きな被害状況では必要だ」と述べた。
岡田氏が震災対策の公共事業費に具体的に言及したのは初めて。岩手県選出の小沢一郎元代表の地元で与党幹事長の影響力を示す狙いがあったとみられる。岡田氏には、民主党会派の離脱を表明した菊池長右エ門衆院議員と同県選出で小沢系の畑浩治衆院議員と主浜了参院議員も同行。岡田氏は「(小沢系だから)線を引こうとは思っていない。力を合わせて頑張っていかなければいけない」と強調した。
小沢元代表は、先月28日に達増知事と会談した際に予算措置を求められたが「政府の立場にないが努力したい」と述べるにとどめている。【野口武則】