谷垣総裁:大連立を正式否定「健全野党で対応」

2011年4月7日 18時29分 更新:4月7日 23時58分

自民党の谷垣禎一総裁=梅田麻衣子撮影
自民党の谷垣禎一総裁=梅田麻衣子撮影

 自民党の谷垣禎一総裁は7日の記者会見で、東日本大震災を受けた民主党との「大連立」について「われわれは健全な野党として対応する」と述べ、正式に否定した。民主党側は菅直人首相続投を念頭に置いているためだ。民主党が苦戦している統一地方選(10日、24日)後に首相責任論が浮上するとの見方もあるが、復興対策に意欲を示す首相は続投の意向とされ、自民党は政府批判を強める構え。大連立は遠のいたとの見方が強い。

 谷垣氏は会見で、首相・総裁経験者との一連の会談について「ほとんどすべての方が軽々な大連立に慎重だった」と分析。「政策のすり合わせもない中で、そういう(大連立の)議論はまったくあり得ない」と述べた。また、「私は菅さんの政治スタイルにはいろいろ疑問を持っている」と明言した。さらに「(震災発生)当初は国会も休戦にしたが、いつまでもそういうわけにはいかない」と表明。政府の原発事故への対応不備などを追及する考えを示唆した。

 一方、民主党の岡田克也幹事長は7日の会見で「もともとすぐにできるとは思っていない。ある程度信頼関係を築き上げる中で、機運が熟せばそういうこともあるだろう」と述べた。【野原大輔】

top
文字サイズ変更
このエントリーをはてなブックマークに追加
Check
この記事を印刷

PR情報

スポンサーサイト検索

アーカイブ一覧

 

おすすめ情報

注目ブランド