2011年6月5日19時20分
東京電力は5日、福島第一原発の敷地内で40代の男性作業員2人が脱水症状を訴えて病院に搬送されたと発表した。同原発ではすでに9人の作業員が熱中症になっており、防護服に全面マスクという気密性が高い作業環境が原因と見られている。
東電によると、2人は5日午前10時過ぎ、ケーブルの敷設作業中に、体調不良を訴えた。原発敷地内で医師の診察を受けた後、それぞれいわき市内の病院に搬送された。
東電によると、通常でも夏場の定期検査では熱中症になる作業員は多い。現在、屋外で働く全ての作業員が全面マスクをしており、夏に向けて気温が上がるなか、熱中症の危険を抱える人はさらに増えそうな状況だ。
福島第一原発の事故から日を追うごとに、水俣で問われ続けたこの国の「病巣」が次々と浮かび上がる。水俣病患者に寄り添って問題提起を続ける原田正純医師に聞いた。