ボランティアに安価な宿泊所 臨済宗の僧侶ら岩手に開所
東日本大震災の復興支援に遠隔地から訪れる個人ボランティアに安価な宿を提供しようと、臨済宗の僧侶らでつくる「薪流会」(本部・京都市右京区、150人)は、岩手県内に民家を借り受け、宿泊所として開所した。同会は「テント泊などでは女性は危険で、ホテル泊では経済的な問題もある。復興のためボランティアも支援したい」としている。
被災地では、事件などの危険やボランティア同士、また住民とのトラブルを防ぐ目的から車中泊やテント泊を禁じている自治体もある。
薪流会の宿泊所は5月16日に開設。遠隔地からでも安心してボランティアが活動できるように企画され、趣旨に賛同した地元住民の好意で、数年間使用していない民家を無償で借り受けた。
民家は岩手県一関市にあり、本棟(8畳4間)と別棟(10畳2間)の2棟。トイレは使用できるが、水道は使えない。各棟を男女別に分けて利用し計20人程度宿泊可能という。同県陸前高田、大船渡、宮城県気仙沼の各市へは車で約1時間で行けるという。使用料は管理費として1人1泊500円。
現在は管理人が常駐していないため利用日程が限られているが、今後は地元住民や寺院の協力を得て、常時開放を目指す。大野雅博会長(55)は「管理の課題も早く解決し、広く使ってもらえるようにしたい」と話している。
申し込みは「薪流会」のホームページから「薪流村」のバナーをクリックし、メールで行う。
【 2011年06月03日 20時21分 】
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