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【大リーグ】松坂、手術決定!!復帰は来夏か 信頼回復へ厳しい戦いが始まる2011年6月5日 紙面から
レッドソックスのテリー・フランコナ監督は3日(日本時間4日)、右肘の内側側副靱帯(じんたい)の損傷で故障者リスト(DL)入りしている松坂大輔投手(30)が、来週中に靱帯の移植手術(トミー・ジョン手術)を受けることが決定したと発表。チームは松坂を15日間から60日間のDLへ移した。復帰には通常1年〜1年半。6年契約最終年の来季中に復帰できるかも微妙だ。巨額資金で獲得した怪物の長期離脱にメディアやファンから逆風が吹く中、厳しい戦いが始まった。 ついに最悪のシナリオが現実となった。当初は手術に反対だったフランコナ監督は、苦渋の表情で松坂の手術決定を明らかにした。「状況を検討すればするほど、手術の必要性が高まった。ダイスケにとって何がベストかを考えた結果。最初は年齢や投球スタイルを考えれば手術を回避して治療する方がいいと思っていた」。復帰の見通しについては「分からないが、ダイスケは来季に復帰して貢献するという強い意欲を示してくれた」と続けた。 松坂が5月31日に診察を受けた肩と肘の権威、ルイス・ヨーカム医師が執刀する予定の通称「トミー・ジョン」と呼ばれる靱帯の移植手術は全治1年〜1年半とされ、復帰は早くても来季中盤の見込み。手術前最後のつもりだったのか、松坂はこの日のアスレチックス戦の前にグラウンドでキャッチボール。ペドロイア二塁手は「何やってんだ、あいつは」と叫んだ。球団が手術を正式発表したときには、既に球場を後にしていた。 地元紙ボストンヘラルドに寄せられたファンの投稿には、松坂への痛烈な言葉が並んだ。「ようやく厄介払いができた」「これで5イニング150球の投球を見なくて済む。2年前にトレードすべきだった」「ひどい投手だ。球団はあまりに過大評価し過ぎた」 ファンの怒りも仕方ない。入札額と6年契約の年俸を合わせた松坂獲得資金は総額約1億300万ドル(当時約123億円)。07年から2年間は33勝も09年からは毎年のDL入りでわずか16勝。これまで球団は1勝につき約210万ドルを投資したことになる。来季、復活できるのか。復帰しても、契約を更新され、同じユニホームを着られるのか。松坂の野球人生に大きな転換期が訪れた。 (マイケル・シルバーマン) PR情報
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