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【プロ野球】

杉内45度目2ケタK 松坂に並んだ

2011年6月5日 紙面から

阪神−ソフトバンク 1回裏、好守備を見せた内川(左)をグータッチで迎える杉内=甲子園球場で

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◆ソフトバンク2−0阪神

 エースの仕事だ!! ソフトバンクの杉内俊哉投手(30)が阪神・能見との息詰まる投げ合いを制した。ヤフードームで完封した猛虎打線を再び黙らせる8イニング零封。魂の11三振で通算45度目の2桁奪三振となり、高校時代からのライバル・松坂大輔(レッドソックス)に並ぶ歴代5位に浮上した。

 圧巻の「Kラッシュ」は立ち上がりから始まった。2回1死からブラゼル、金本、城島を三者連続三振。5回以外は毎回三振を奪った。完封した前回5月21日の前回対戦では右打者をズラリと並べた阪神打線は今回、左のビックネームが名を連ねた。それでも動じない。抜群のキレ味を見せたスライダーとチェンジアップを駆使した。

 「不利なカウントになっても、真ん中に投げてファウルを打たせるつもりでした」。随所で見せた力勝負。真っすぐの最速は、7回に記録した146キロだ。

 好左腕・能見との投げ合いは、互いに譲らない忍耐戦。「投手戦になるのは覚悟していた」。味方の援護を信じて、粘り強く投げ抜いた。8回1死二塁では自ら送りバントを決め、好機を広げた。自らを「永遠の野球少年」と呼ぶ30歳が、誰よりも甲子園で輝いた。

 「甲子園の勝利は2005年以来でしょ? 本当に勝ってよかった」。2195日ぶりの白星。試合後、自ら切り出した言葉には安堵(あんど)の思いが満ちた。「虎キラー」の本領も発揮し、阪神戦は通算7勝目。遅まきながらの今季3勝目で“長い空白”に終止符を打ったエースが、ホークス再進撃のギアを入れた。 (松田達也)

 

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