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【芸能・社会】

保護者に「対応手間取る」と釈明 7割死亡、不明の大川小

2011年6月4日 23時10分

 大川小の説明会を終え、会場を後にする保護者ら=4日夜、宮城県石巻市

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 東日本大震災の津波で全校児童の約7割が死亡、行方不明になった宮城県石巻市の大川小学校が4日夜、保護者への2回目となる説明会で、地震発生から津波到来まで約50分間あったのに避難できなかった理由について「学校は避難所に指定されており、逃げてきた近所の人たちへの対応などで手間取った」などと釈明した。

 石巻市教育委員会によると、学校側は、危機管理マニュアルで学校が被災する場合の2次避難先を選定するよう市教委から指示されていたが、選定していなかったことも明らかにした。

 市教委は説明会終了後、学校から約200メートル西にある新北上大橋のたもとに今年8月にも慰霊碑を建立することを発表した。

 市教委と学校は4月下旬から、津波に巻き込まれながら助かったり、保護者が迎えに来て無事だったりした全児童から聞き取り調査した結果を報告。学校の説明では地震後、児童78人が校庭に整列し、新北上大橋へ避難する途中、津波に襲われた。

 4月9日に開かれた1回目の説明会で、地震から避難までの経緯を検証し、あらためて説明するよう保護者が市教委に求めていた。

 大川小は被災当時児童108人が在籍。4日現在、68人が死亡、6人が行方不明となっている。

(共同)
 

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