韓国独自の技術による宇宙ロケット開発へ(下)

 開発の第1段階は2011年から14年までに設定され、3段液体エンジンの開発と試験施設が建設される予定だ。15年から18年までの第2段階では2段ロケットを開発し、試験発射までを行う。19年から21年までの第3段階では1段ロケットを製造し、最終的に21年までに韓国独自の技術で開発されたロケットの打ち上げにこぎ着けたい考えだ。

3回目の羅老号打ち上げは来年をめどに

 韓国型発射体の開発計画とは別に、羅老号の3回目の打ち上げも来年をめどに行われる見通しだ。

 教育科学技術部宇宙技術課のユン・デサン課長は先月31日「ロシアでは現在、羅老号の第1段ロケットを開発中だと聞いている。また韓国科学技術院(KAIST)でも3回目の打ち上げに使用される衛星を開発している。打ち上げが決定してから、通常は8カ月ほど時間がかかることを考慮すれば、来年中には打ち上げが可能だろう」と話した。羅老号は昨年6月に2回目の打ち上げに失敗した。韓国航空宇宙研究院とロシアのフルニチェフ社は、失敗の原因を究明する調査委員会(FRB)を立ち上げ、4回にわたり検討会を開催したが、失敗の原因については合意に至らなかった。当時、教育科学技術部のキム・チャンギョン第2次官は「失敗の原因が特定されなければ、3回目の打ち上げを行うことはできない」と話し、3回目の打ち上げが霧散したのではないかとの見方もあった。

 しかし最近、政府の考え方に変化の兆しが見え始めている。ロシア連邦宇宙局は今年3月、韓国政府に第3の協議体を立ち上げ、羅老号失敗の原因を改めて究明することを提案した。5月には教育科学技術部のヤン・ソングァン戦略技術開発官がロシアを訪問し、両国政府は失敗の原因を直接究明することと、3回目の打ち上げを推進する方向で意見を集約した。

李永完(イ・ヨンワン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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