東電、賠償除き赤字5700億へ 12年3月期の試算東京電力が予想を非公開としている12年3月期の単体業績を試算した内部資料が4日、明らかになった。福島第1原発の停止や火力発電への切り替えに伴い燃料費が8300億円増加。今後見込まれる巨額の賠償金を計上していないが、純損失は約5700億円に上り、前期の1兆2585億円に続く大赤字となる。 社債発行による資金調達が困難になるため、ことし3月末に約2兆1千億円あった現預金は急速に流出し、12年3月末に1千億円を割り込む計算で、手元資金がほぼ枯渇状態となる。数兆円規模に達するとされる賠償金支払いのためには、銀行団の一段の融資や政府支援が不可欠な財務状況に陥る。 【共同通信】
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