記事入力 : 2011/06/04 08:08:20
3Dテレビ市場、サムスンの独走に終止符
サムスン電子が独走してきた3D(三次元)テレビ市場で、LG電子、中国メーカーなどが激しく追い上げており、競争が多極化している。韓国市場ではLG電子の躍進が著しい。中国市場では中国メーカーが急速にシェアを伸ばしている。米国では一時60%を超えたサムスンのシェアが50%台に転落した。競争の激化を受け、世界の3Dテレビ市場は、画質や技術競争力中心から価格中心へと変化し始めた。
■チャレンジャーの躍進
電子・流通業界によると、最近韓国市場では、LG電子の3Dテレビのシェアが急上昇しているという。情報技術(IT)機器のインターネット販売業者、ダナワドットコムによると、5月のLG電子のシェア(販売台数ベース)は69.3%、サムスンは23.7%だった。2月まではサムスンが60%のシェアを占めていた。サムスン関係者は「インターネットで販売される3Dテレビは韓国の市場規模の5%にすぎない。自社集計で、店頭販売分のシェアはまだ60%を維持している」と説明した。
中国市場では、中国メーカーが躍進中だ。中国の市場調査会社、奥維諮詢(AVC)によると、販売台数ベースで中国メーカーのシェアは5月のメーデー連休期間に65.1%まで上昇した。昨年10月の国慶節連休当時、中国メーカーのシェアは15%にすぎなかった。
欧米市場でも多極化が進んでいる。市場調査会社GFKによると、サムスンは米国市場でのシェアが46%だった。サムスンは昨年第2四半期のシェアが99.1%に達し、市場をほぼ独占していた。英国の調査会社オーバムのアナリスト、ティム・レナウンド氏は「LG、パナソニック、東芝まで3Dテレビの新製品を投入し、競争に参入した」と指摘した。
白承宰(ペク・スンジェ)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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