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[28045] 《ネタ》IS おとめ座の転生
Name: ソード・エンディア◆43d3d132 ID:623c393d
Date: 2011/05/29 23:19
「未来への水先案内人はこのグラハム・エーカーが引き受けた!」

ELSとの戦闘。

「これは死ではない。未来を切り開くための………」

そこで、私、グラハム・エーカーはこの世を去った。そのことは後悔もしていない。未来のための礎となったと言うべきであろう。




「ここは……?」

真っ白でなにもない空間。そこに私は一人浮かんでいた。

「ふっ、私のようなものは死後も一人でいろとでも神が言ったのだろう」

私は罪を犯し過ぎた。しかし願うならあのオーバーフラッグス隊の皆と1度でも出会って話がしたかった。

「「隊長!」」

幻聴であろうか、今、ダリルとハワードの声がしたような……

「違いますよ隊長。俺達はここにいますって」

横を向くと、今まで何もなかったはずの場所にダリルとハワードがいた。

「ダリル……?ハワード……?」

「ええ、そうですよ。隊長。少し無理を言って来させてもらいました。あまり時間がないそうなんで伝えますよ」

そう、ダリルが言い、ハワードが繋ぐ。

「これから隊長にはある世界に行ってもらいます。そこで幸せに暮らしてください。俺たちは隊長と出会えただけで幸せですから」

「馬鹿を言うな!私の犯した罪は大きすぎる。なにより、お前たちより先には幸せにはなれん!」

「いえ、これはオーバーフラッグス隊全員の意思です。まぁ、隊員からの恩返しだと思って受け取ってください」

「だが…」

「グラハム君、あまり人の意思を無駄にするではない」

新しい声が響く。この声は、

「エイフマン教授!あなたまで!」

「それに、少し転生するのが早くなっただけじゃ。いずれは皆幸せになれるじゃろう」

「しかし…」

「それに、もう時間じゃ。何を言っても無駄じゃぞ」

その言葉を聞いて、自分の体を見ると、少しずつ消えていっているのがわかる

「隊長が俺たちの見本になってくださいよ。幸せのなり方の」

「もう、何を言っても無駄なのだしな。わかった。このグラハム・エーカーがフラッグの魂に誓う!幸せになってみせると!」

そう言うと3人ともほっとした表情をしてくれた。

そして、私はその空間から消えていった。



[28045] 第二話 「私の名前は織斑一夏」
Name: ソード・エンディア◆43d3d132 ID:623c393d
Date: 2011/05/29 00:27
温かい光を感じ、私は目を開けた。

「ばぶばぶ(ここは……?)」

見ると、自分の手が小さくなっているのがわかる。どうやら私は転生できたらしい。しっかりと記憶を残して。

(むぅ、動きづらいな)

少し体を動かしてみるとわかる。まぁ、赤ちゃんの体だから仕方がないのかもしれないがやはり違和感がある。

すると、その動きに気がついたのか女性がやってくる。

「あら、起きたのかしら、一夏」

そう言って私を抱き上げる。たぶん私の母なのだろう。

しばらく、抱っこしてしてから、私を降ろす。すると、少女がやってきた。

「おーい、一夏。わかるか。お前の姉だぞ~」

顔は少し凛々しく、纏う気配もこの年にしては強いものだと感じるが、今はやさしい雰囲気をしている。



しばらくして、わかったのだが私の名前は織斑一夏で、姉は織斑千冬というらしい。そんな家庭に私は産まれた。




「わたしの名前はおりむら一夏。げんざい4さいだ。」

まだ、少し滑舌が悪いが4歳の体だ。仕方がない。

「今日は、姉上の友だちのしののの たばねという人のところに行く」

篠ノ之の家は代々古武術の家で、ジャパニーズ剣道の道場と聞いている。なんとも楽しみな事だ……。

「どうした?一夏。行くぞ」

おっと、少し考え過ぎたか。

「すまない。なにぶん楽しみなのでな」

そう言って、私は小さな体を動かして姉上に着いていった。





 *******        ***********

あとがき



どうも、一話一話が短い。まぁ、見切り発車したから仕方がないとも言えるが。

グラハムっぽく書けているだろうか……



[28045] 第三話、「私がおとめ座であったことをこれほどまでうれしいと思ったことはない!」
Name: ソード・エンディア◆43d3d132 ID:623c393d
Date: 2011/06/04 00:32
篠ノ之家に着いた。そこは問題ない。だが、

「この私が道に迷うとは!」

この篠ノ之家であるがかなり広い。ジャパニーズ武家屋敷のような風貌を見て感動しているうちに姉上に置いて行かれてしまった。気付いた時には一人で孤立無援状態。必死に走り回った挙句こんな醜態を晒すとは…

「ワンマンアーミーとも言われたこの私が孤立状態をさみしく思うとはな…」

致し方あるまい。次に見つけた部屋に入り、人に道を尋ねようではないか!

「ここか……」

次に見つけた部屋であるが、なんだか危険な香りがする。この軍人としての勘を信じるか、

「ええぃ!迷うなど私らしくもない!それに男に二言はない!」

次に見つけた部屋に入ると決めたのだ。ならばそれを実行しないでどうする!

「失礼!」

そう言って飛び込むと、そこにはウサギの耳がつき、ドレスのような服をきた少女がいた。その少女はパソコンの前で何かをやっている。

「なに、私は暇じゃない。さっさと出て行って」

「失礼と言ったはずだ。すまないが道を教えてほしい」

そう言いながら私は近づいて行く。ここで道が聞けなければ、また私は路頭に迷うことになってしまうではないか!

「はぁ?そんなの自分で考えれば。私が知ったこっちゃないね」

どうも、この少女は不機嫌らしい。理由などは知らんが。

「ふむ、それは困るのだ。早く姉上と合流しなくては心配されてしまう」

姉上は少し過保護なのでな、と付け加えて言い、ある程度近づいたところでそれに気がついた。

「なっ!MSだと!」

その少女のパソコンには機動兵器の設計図があった。

「MS?何言ってんの?これは束さん特製のISだよ」

「IS?ふむ…とりあえず、この部分の装甲はいらないだろう。それでは関節の稼働範囲が狭まってしまう」

「えっ」

そう言って私が指したところの設計を見直す。その様子はとてもではないがすごい速度のタイピングで、同時にこのISとやらが特製らしいからこの少女が天才だとこともわかってしまう

「本当だ…」

そう言った少女はしばらく驚愕していたが、しばらくするとこちらに目を向け笑顔になろうとした微妙な表情でまた止まった。

「こ、子供…」

「むっ、一般的に見ればあなたも子供ではあるが?」

「そ、そうだけど…じゃなくてどうしてここの装甲がいらないって思ったの?」

「いや、単に昔乗っていた機動兵器の基本構造を思いだしただけだ」

とりあえず、フラッグは試験機であったからな。構造はしっかりと把握してできる行動とできない行動、無茶がどれくらい通じるかも確認しなければならなかったからな、テストパイロットとして。
その他の機体の構造もカタギリがうれしそうに語るのでな…ある程度は覚えている。

「へぇ、まさに『中身と外見が合ってない』だね、おもしろいな~。なんでこの世界にいるのかな?かな?」

「まぁ、致し方あるまい。私は幸せになると誓ったのだからな。どこの世界でもどうでもいい」

「ふぅ~ん。まぁいいか。束さんでも流石に転生はわかんないし、どうでもいいしね。でも、君には興味があるな~」

「そんなことは、どうでもいい。この機体にぜひ乗せてもらいたい」

やはり私は生粋のMS乗りらしい。このような機動兵器を見たときセンチメンタリズムな運命を感じた。この気持ち、まさしく愛だ!

「う~ん。乗せたいんだけどね。ISって女性しか動かせないんだよね。それにこの機体はちーちゃんのだしね」

「なんと!」

まさに無念!私は乗れないというのか……………

「ならば技術顧問にしてくれ、私は生粋のMS乗りだが盟友のおかげで少しは詳しいぞ。それに私は機体にうるさかったのでな。何が必要で何が必要じゃないかはわかっている」

「OKだよ。束さんも君に興味があるし、それに兵器は専門じゃなかったからね。君の意見が役に立つかもしれない」



[28045] side 千冬、「弟について」
Name: ソード・エンディア◆43d3d132 ID:623c393d
Date: 2011/06/04 21:47
私の弟はおかしい。

いや、これだけ言うと何がと思われるかもしれないがおかしい。

なんだか子供っぽくないのだ。まだ、4歳なのに異常なまでにしっかりとしている。両親にも迷惑をかけないし、ほとんどのことは自分でやってしまう。

しかも、常時、自信に満ち溢れているというか芯があるというか、とにかく子供じゃない。

そして、なんだか日本人っぽくない。

いや、日本人なのだが、どうも日本文化好きの外国人のような言動が多い。

「これがsushiというやつか」とか「ジャパニーズ剣道」とかだ。

なぜ、日本人なのにこうなのだろうか。

そして、言葉づかいもなんだか子供じゃない。

一人称は普通の子供なら僕というところを、私としているし、大人相手でも一歩も引かない言動をしている。

この他にも、礼儀正しい、何故か体を鍛えている、独特の言い回しをするなどもあったな。

そして極めつけは、

「ちーちゃん!この子おもしろいね。束さんがここまで興味をもったのも久しぶりだよ」

あの篠ノ之束に気に入られたことだ。あいつはただの子供なら見向きもしないどころか余裕で泣かすだろう。まぁ私の弟ということで仲良くしてくれたかもしれないが、こいつに聞くと、

「ちーちゃんの弟じゃなくても興味をもったよ。あの子はまさに興味以上の対象ってやつだね」

と、いうことを満面の笑みで言ってくれた。その時にはこいつに一夏をやりたくないということでアイアンクローを決めさせてもらったが、



そして、今、

「はあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

「ふん!」

何故かこの道場の師範である束の父と死合をしている。試合でなく死合だ。一夏が剣道をやっていないのに師範が戦いたいと言ったのでほぼルール無しの死合になっている。

今、私と師範は大体同じくらいの強さだ。ただし剣道で。ここの篠ノ之道場は古武術が中心のため、実用的な武術が中心だ。もし、師範と私が死合いをやったら3分持たずに負けるだろう。

しかし、一夏は、

「切り捨て、ごめえええぇぇぇぇぇぇんんんん!」

「くっ!」

師範ともう5分以上やり合っている。しかも時には追い詰める形にもなる。

ただ、勝てはしないだろう。さすがに息が上がっている。子供の体力で大人にはかてないし、戦闘のスタイルが、一夏は小さな体と高速のステップで隙を作り一撃を当てようとするスタイル、師範は待ちで、一瞬の隙や崩したところに重い一撃を入れるスタイルだ、どちらが体力を使うかは明らかだ。しかも、師範の攻撃が子供の力では受けられなく、どうしても移動しながらかわす、もしくは受け流すしかなくなる。

「くっ!まいった降参だ」

やはり、予想通り一夏が負けた。最後は受けた竹刀が吹き飛ばされる形となった。


だが、強すぎる。師範は全国でも10強のうちの一人だ。私の弟はおかしい。

いや、これだけ言うと何がと思われるかもしれないがおかしい。

なんだか子供っぽくないのだ。まだ、4歳なのに異常なまでにしっかりとしている。両親にも迷惑をかけないし、ほとんどのことは自分でやってしまう。

しかも、常時、自信に満ち溢れているというか芯があるというか、とにかく子供じゃない。

そして、なんだか日本人っぽくない。

いや、日本人なのだが、どうも日本文化好きの外国人のような言動が多い。

「これがsushiというやつか」とか「ジャパニーズ剣道」とかだ。

なぜ、日本人なのにこうなのだろうか。

そして、言葉づかいもなんだか子供じゃない。

一人称は普通の子供なら僕というところを、私としているし、大人相手でも一歩も引かない言動をしている。

この他にも、礼儀正しい、何故か体を鍛えている、独特の言い回しをするなどもあったな。

そして極めつけは、

「ちーちゃん!この子おもしろいね。束さんがここまで興味をもったのも久しぶりだよ」

あの篠ノ之束に気に入られたことだ。あいつはただの子供なら見向きもしないどころか余裕で泣かすだろう。まぁ私の弟ということで仲良くしてくれたかもしれないが、こいつに聞くと、

「ちーちゃんの弟じゃなくても興味をもったよ。あの子はまさに興味以上の対象ってやつだね」

と、いうことを満面の笑みで言ってくれた。その時にはこいつに一夏をやりたくないということでアイアンクローを決めさせてもらったが、



そして、今、

「はあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

「ふん!」

何故かこの道場の師範である束の父と死合をしている。試合でなく死合だ。一夏が剣道をやっていないのに師範が戦いたいと言ったのでほぼルール無しの死合になっている。

今、私と師範は大体同じくらいの強さだ。ただし剣道で。ここの篠ノ之道場は古武術が中心のため、実用的な武術が中心だ。もし、師範と私が死合いをやったら3分持たずに負けるだろう。

しかし、一夏は、

「切り捨て、ごめえええぇぇぇぇぇぇんんんん!」

「くっ!」
それをここまで追い詰める子供とは。しかも気迫がすごい。私は相対したらあの気迫にのまれるかもしれない。

「いい勝負であった。またいつか手合わせ願いたい」

そう一夏が言うと、

「うむ。こちらからも頼む」

そう師範が返し、握手をした。


そのあと、一夏は剣道の基本3時間でを覚え、帰ることとなった。




「どうだったか?一夏」

私は尋ねる。

「とても有意義な時間であった。また行きたいものだな」

そう返す一夏の横顔は今までみてきたどの顔よりも子供らしく、笑顔であった。



その後、私が篠ノ之道場に行くたびに一夏がついてきたことは言うまでもない。





  ******    ******   *******


あとがき

教えてくれ、俺はあと、何回グラハムがこれでいいかを考えればいい。


これからは1~2週間に一回の投稿を目指してがんばります。


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